|
カテゴリ:カテゴリ未分類
私:今月の「池上彰の新聞ななめ読み」は例の前川喜平・前文部科学事務次官が東京・歌舞伎町の出会い系バーに通っていたことを、読売新聞が5月22日付朝刊の記事で掲載していたことを中心に扱っているね。
A氏:7月11日付朝日新聞は、これについて議員に問われた前川氏は、昨秋に杉田和博・官房副長官から注意を受けていたことを明らかにした上で、「官邸と読売新聞の記事は連動しているというふうに感じた。私以外でも行われているとしたら、国家権力とメディアの関係は非常に問題がある」と語ったと報じている。
私:毎日は同日付の記事で、「(官邸の動向と)読売新聞の記事は連動していると主観的に感じ取った」という前川氏の発言を紹介していて、さらに詳報では、朝日新聞と同じような内容の記事を掲載している。 さあ、前川氏から、これだけ批判された当の読売新聞はどうかと、池上氏は同日付の読売新聞を読んだのだが、どこにも、この部分の前川発言が掲載されていない。 本文の記事はもちろん、「国会論戦の詳報」というページにも、一言も出ておらず、これでは「詳報」ではないと池上氏は指摘しているね。
私:新聞とは、日々のニュースを刻むもので、それはやがて「歴史の証人」になり、新聞が一言も報じなければ、事実がなかったことになってしまう。 新聞で報道された内容がやがて歴史になるという、歴史への責任感がないのだろうかと厳しくコメントしている。
A氏:一方、この日の国会には、愛媛県への獣医学部誘致を進めてきた加戸守行・前知事も出席し、読売は、加戸氏の発言として、「特区が岩盤規制に穴を開け、ゆがめられた行政が正された」と評価していることを伝えている。
私:ところが、この加戸発言を、朝日も毎日も本文の中で取り上げていない。 詳報のページには、両紙とも加戸発言を丁寧に紹介し、読売よりも、むしろ分量は多い。 しかし、池上氏は、朝日も毎日も、詳報で伝えているとはいえ、本文でもきちんと伝えるべきだったのではないでしょうかと最後に指摘している。
これほど、鮮明に扱いが異なるのは、各紙の編集姿勢の違いというか、政治に対す姿勢の違いからだろうか。 この点を池上氏はふれていないが、コメントがほしかったね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.07.28 12:03:46
コメント(0) | コメントを書く |