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私:今月は、池上氏は、スペインのテロ事件報道をとりあげ、主に読売、朝日の2紙のななめ読みだね。 こういう事件が起きると、スペイン特有の事情で起きたのか、ヨーロッパ各地で起きているテロ事件と関係があるのか、あるいは日本にまで影響してくるような事件なのか、と不安と疑問が募る。 そこで、池上氏は、新聞各紙の分析をななめ読みしている。
まず、読売は19日付朝刊の2面で解説を掲載しているが、移民・難民に紛れてイスラム過激派が入国し、大規模なテロを起こす危険性などが指摘されていたと、今回の事件が難民に紛れて入ってきた過激派の犯行だと断定しているかのような文章。
A氏:続く解説の文章ではイスラム国などに加わった外国人戦闘員のうち、欧州出身者が約2500人に上るが、戦闘員がそれぞれの母国に戻り、テロを起こす事態を懸念していたが、スペインもこうした危険と無縁ではないという一般論になっていると池上氏は指摘する。
私:そして、スペインに社会の不満や反感が渦巻く状況があり、テロリストが潜伏する余地があったとの「見方」も浮上しているとあるのを池上氏は、治安悪化の一般論も登場し、「社会の不満や反感が渦巻く状況」があると、なぜ「テロリストが潜伏する余地」があるのか、しかも、そういう「見方」をしているのは、誰なのかが明らかでないと指摘している。 1面にはモロッコ国籍の男3人とスペイン国籍の男1人が拘束されたという記事があるのに、この解説記事にはモロッコが登場せず、結局、解説は一般論を並べただけだという。
A氏:これに対して、同日朝刊の朝日の解説記事は、具体的に「爆発に関与したとして拘束された男は、モロッコに隣接したスペインの飛び地メリリャ出身だという」とあり、さらに続いて「モロッコに隣接するスペイン領メリリャでは近年、ISへの勧誘活動をしていたグループが摘発されている」とあり、ここまで読んで、ようやくスペインとモロッコの関係が見えてきたが、だらだらと書かず、これらの文章をまとめた解説記事にしないのか、不満が募ると池上氏は、厳しい。
私:同日朝刊の毎日は、ヨーロッパで自動車を使ったテロが相次いでいることを解説しているが、スペインとモロッコの関係については触れておらず、やはり不満だという。 読売は、翌20日付朝刊で、7面に大きくモロッコとスペインの関係についての解説記事がようやく掲載。 モロッコにスペイン領の飛び地がセウタとメリリャの2か所あるという説明だが、 なぜ飛び地があるのかまでの解説はなかった。
解説記事にはないが、ネット情報によりとやはり、飛び地はスペインと後で独立したモロッコとの間の領土問題でもめ外交問題になっているようだ。
読売、朝日とも説明記事は十分とはいえないね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.08.25 14:04:38
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