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Ryu-chan6708

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2018.06.28
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親イスラエルのキリスト教福音派は、聖書の記述を忠実に信じるとされる米国最大の宗教勢力で、人口の約3割を占めると推計され、中絶禁止や同性婚に反対

 

1980年のレーガン大統領の当選のころから政治への影響力を強めた。

 

トランプ氏の当選には、敬虔な福音派であるペンス氏を副大統領候補に据えるなど、福音派へのアプローチも大きかったとみられていて、その公約の一つが、イスラエル大使館のエルサレム移転だった。

 

A福音派のイスラエル支援のよりどころは、旧約聖書の記述で、神は、アブラハムと約束を交わし、アブラハムの子孫であるユダヤ人にカナン(パレスチナ)の地を永久に与えるとする。

 

もともと、イエスを救世主と認めないユダヤ人は、キリスト教世界において長く差別されてきて、暴力的な迫害はたびたび起き、ナチス・ドイツのホロコーストにまで至った。

 

それが福音派とイスラエル支援はどうして結びつくのか。

 

 「熱狂する『神の国』アメリカ』の著者、松本佐保・名古屋市立大教授(国際政治史)は「聖書に立ち返る16世紀の宗教改革を経て、英国にピューリタンが生まれ、そこで強調された終末論と、その際にどうすれば救われるかという救済神学の影響がある」と言う。

 

新約聖書のヨハネの黙示録では、イエスが再臨して最後の審判を下すが、ユダヤ人がエレサレムに集まることが再臨の条件となる。

 

このような理由からキリスト教徒がユダヤ人のエルサレム帰還を支援する考えは、キリスト教シオニズムと呼ばれ19世紀末ごろに米国に渡って、より純粋な信仰として広まり、聖書を忠実に解釈する教義のため、似たような傾向の福音派に浸透していった。

 

一方で、そこには「キリスト教徒にとって自己中心的な側面もある」と松本教授は言う。

 

エルサレムに集まったユダヤ人はイスラム教徒らと戦い、多くの犠牲者を出すが、その後、キリスト教徒が来て、生き残ったユダヤ人もキリスト教に改宗することで救済されるという解釈もあるという。

 

A藤本龍児・帝京大准教授(宗教社会学は、米国のイスラエル寄りの姿勢には、豊富な資金力を持つユダヤ人のロビー活動が知られるが、より熱狂的に支持しているのは福音派だ、とみる。

 

米国で調査機関が数年前に行った調査では「イスラエルは神がユダヤ人に与えたものか」という質問に「はい」と答えたのは、ユダヤ人が40%だったが白人の福音派は82%に上った。

 

大使館移転には、カトリックのローマ法王が懸念を表明し、パレスチナ人の抗議デモで死者が多数出た。

 

国際的な常識からするとトランプ氏の暴挙に映るが、移転の法律は95年に成立し、歴代の大統領が先送りしてきたのが実態。

 

藤本教授「聖書に基づいた世界観を根底に置いた宗教国家が米国だ。中絶など内政だけでなく、外交にも影響している」と話す。

 

まさに「『神の国』アメリカ」の側面だね。






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Last updated  2018.06.28 12:21:16
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