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知的漫遊紀行

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Ryu-chan6708

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2018.08.12
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カテゴリ:カテゴリ未分類

AI社会の未来については、ブログ「科学技術発展のリスク AI社会、新たな世界観を」でとりあげているが、これにブログ「死を考えること 人に優しい社会への一歩」を関連させて考えてきた

 

 本書は、データサイエンスを熟知した著者が、AIとビッグデータへの警告とともに今後の方向を提案する、大変重要な一冊。

 

 AIとビッグデータは、(1)膨大な量のデータを集め、(2)そこから、ある目的のためのアルゴリズムを作り、(3)そのモデルを当てはめて予測を引き出す。

 

 大学ランキング例にとると(1)で、受験者の学力データ、2年生に進級する割合、寄付の額など、いろいろなデータを集め(2)で、よいと思われる順に大学が並べられるよう、それらの変数に重みづけをする計算アルゴリズムを作り(3)で、各大学のランキングをはじき出す。

 

 この場合、(1)のどんなデータを集めるべきかは、人間が決める。

 次に(2)のアルゴリズムも人間が決める。

 

(1)にも(2)にも、人間の価値観やバイアスがどっぷり入っている。

 

だから、(3)で、出てきた大学ランキングは客観的に見えるが、本当に客観的かわからないのに、大学はこれに振り回される。

 

A毎日スマホを使って買い物したりするたびに、その行動は、人々の好み、交遊範囲、金銭状態に関するデータとなり、その膨大なデータをもとに、どんな傾向の人物なのかをはじきだすアルゴリズムがあり、人々が分類される。

 

 分類によって個人の評判が決まり、そのデータは売られ、アルゴリズムの詳細は企業秘密なので公表されない。

 

これって公正だと思います?と評者はいう。 

 

AIとビッグデータで何をしているのか、プロセスに透明性がなく、間違いがきちんとフィードバックされない。

 

モデルの目的が効率化なら、公正は無視され、便利だから急速に増殖し、大量の人々が悪影響を受ける。

 

評者は、数学をまとった「兵器」ではないかと警告し、「モラルや想像力は人間固有のものだ。AIをどう使うべきか、もっと精査が必要だろう」という。

 

やはり、ブログ「科学技術発展のリスク AI社会、新たな世界観を」、ブログ「死を考えること 人に優しい社会への一歩」でふれた人間固有のモラルや想像力の世界を、AI社会でこそ重視すべきだね。

 






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Last updated  2018.08.12 14:57:31
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