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私:6日夜にフジテレビ系で放送された「タイキョの瞬間!密着24時」は、ナレーションによると「法を無視するやつらを追跡する緊迫のリアルドキュメント」。
強制退去をテーマに、「出て行ってもらいます!」との副題で外国人の不法滞在などを取り上げた。
これが、差別や偏見を助長しかねない内容だと批判された。
A氏:外国人の権利問題に取り組む浦城知子弁護士は「在留資格の問題を重大な犯罪であるかのように伝えるのは、外国人への差別、偏見の助長につながる」と指摘。
フジ企業広報室は取材に「取材に基づいた事実を放送しており、決して外国人を差別する意図はございません」としている。
東京入管に密着した番組は他にも放送されている。
10日にテレビ東京系で放送された「密着 ガサ入れ!」もその一つで、茨城県のスナックに入管職員が客のふりをして入店し、そこで聞き出した情報をもとに摘発されたタイ人女性のアパートで荷物をまとめる場面には、「夜の世界で不法に働く外国人女たちのすみか」とのナレーションがついた。
テレビ朝日系で9月に放送された「全国犯罪捜査網2018秋 スーパーGメン」では、不法滞在の中国人を摘発する場面で「不法残留者の多くは犯罪組織とつながっている」とのナレーションが流れたが、この中国人が犯罪組織と関係があるのか説明はなかった。
私:政府が外国人の受けいれ拡大にかじを切るなか、「ことさらに摘発場面を取り上げる番組が続くと、外国人を不審視し、排除する空気を作りかねない」と鈴木江理子・国士舘大教授(移民政策)は危惧。
ジャーナリストの安田浩一氏は「入管に頼れば安易に摘発現場の映像が手に入るので、一方的で無批判な番組になっている」とみて「外国人一般への偏見をあおるナレーションやテロップをみると、一部にある外国人排斥運動に、メディアが間接的に加担しているのを感じる」という。
水島久光氏・東海大教授(メディア論)は、警察への密着番組との類似点を指摘し、「疑わしきは罰せずという推定無罪の原則を無視し、最初から犯罪者の印象を与えている」とし、外国人への差別を助長する要素が加わっている分、より問題が大きいとみて、「入管の現場で何が起きているのかを本当に伝えたいなら、外国人の受け入れ制度や法律の問題点に触れるなど多角的な視点が必要で、法を盾に誰かを罰して留飲を下げるような作りにはならないはずだ」という。
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Last updated
2018.10.13 19:58:16
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