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私:AIと兵器についてはこのブログ「AIと兵器、どこまで」で取り上げていて、ここでは、すでに、韓国やロシア、イスラエルなどは、AIを部分的に組み込んだ兵器を実戦配備し、特定の攻撃に対する防御兵器などを実用化していて、日本が米国から購入している「ファランクス」も、対艦ミサイルなどを探知し、自動的に撃ち落とすことができるとある。
この「日曜に想う」の記事では、人工知能(AI)を搭載し、機械独自の認識と判断によって敵を殺傷する兵器のことを 「自律型致死兵器システム」というとしている。
平たく言えば「殺人(キラー)ロボット」。
A氏:兵器・武器の人類史をひもとくと、古来よくもこれほどの情熱を、殺戮と破壊に捧げてきたものだと驚かされると福島氏はいう。 そうした歴史の中で、AI兵器は、火薬、核兵器に続く「第3の革命」となるおそれが指摘されている。
従来の兵器はいかに高性能で強力でも「道具」にすぎなかったが、AIは、道具でありながら戦闘行為の「主体」として人間に取って代わる可能性をはらんでいる。
独自の「意思」で敵を認定、攻撃して殺すところまでやってしまうという、AI兵器の極めつきの「殺人ロボット」はまだ開発途上だとされるが、米英やロシア、イスラエルなどがしのぎを削っていて、実用化はいずれやってくるだろう。
私:自国兵士や一般市民の死傷を減らせるといった主張もあるが、逆に戦争への抵抗感が薄れ、武力行使のハードルを下げてしまう心配もあり、8月には規制を話し合う国連の会合が開かれたが、米ロなどは歯止めに消極的な姿勢だという。
ひとたび戦場に投入されれば、原爆に続くパンドラの箱を開けることになりかねない。
一度開いた箱を封じることの至難は、核兵器が実証済み。
人間は、戦場にあっても容易には人を殺せないらしく、第2次大戦中に米軍は大がかりな調査をした。
すると戦闘中に敵に発砲した米兵は15~20%にすぎなかったが、その後、特殊な訓練を兵士に施して、発砲率を90%まで高めたのがベトナ戦争。 (グロスマン著「戦争における『人殺し』の心理学」から)。
ほとんどの人間には同類である人間を殺すことに強烈な抵抗がある、と著者は言う。
となれば、そうした人間的要素をそぎ落としたのが「殺人ロボット」ということになる。
人間(の命)へのまなざしを欠くAIに、生殺与奪の権を握らせることの意味を考えずにはいられないと、福島氏はいう。
A氏:原爆の開発と使用を悔やみ抜いたアインシュタインが、投下数カ月後に「弾丸にたいしては戦車が防御手段になりますが、文明を破壊しうる兵器にたいする防御手段などありません。私たちの防御手段は法と秩序です」と言っている。
およそ科学技術の発展には恩恵と呪いの両面があり、呪いには規制が要る。
AI兵器をめぐるきわどい議論を、専門家だけのものにしておく時ではないと福島氏はいう。
私:これはブログ「AIと兵器、どこまで」で、登場した3氏も同一意見だね。
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Last updated
2018.10.14 15:50:14
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