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カテゴリ:雑感
核兵器保有国であるロシアがウクライナを侵略したことを受けて、安倍元首相や維新の会あたりから、日本も「核共有」をすべきだという主張が出ている。
ウクライナが核兵器を持っていればロシアは侵略できなかったはずだ、という理屈のようだ。 どう考えても核戦争に勝者はいない。桁外れの死者と放射能汚染しか残らない。だからこそ核兵器は廃絶すべきである。 しかし核保有国は単純には核兵器を手ばなさない、という現実の下で多くの国がギリギリ妥協したのが「核拡散防止」だ。ソ連時代に配備されていた核兵器がウクライナから撤去されたのも「核拡散防止」の為だった。 核兵器の保有を米露英仏中の5カ国には認め、その他の国が保有することを禁じるという不公平を合理化する理屈があるとするならば、5カ国なら核兵器を理性的に管理することができるということしかない。そのうちのロシアが核兵器による威嚇を隠すこともなく、ウクライナを侵略しているのだから、この理屈は成り立たない。 このことからも必要なのは核拡散防止ではなく、核廃絶であることは明らかだ。少なくとも削減をめざすべきだ。核保有ではなく「核共有」と目先を変えても新たな核配備であることに違いはない。こんな時に戦争被爆国である日本の政権党や主要政党から核拡散防止すらも踏みにじる発言が出ることに怒りというよりもあきれてしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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そのとおりです。核による抑止力という考えは成り立ちません。核は廃止するしかない。さもなければ人類は全滅します。すでに遅すぎたのでないことを祈るだけです。
(2022.03.08 18:35:38)
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