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カテゴリ:雑感
前回(と言ってもずいぶん前になってしまったが)の記事で、松竹伸幸氏を共産党が除名したことを批判したのだが、私は必ずしも松竹氏の主張に賛同しているわけではない。
松竹氏は党首公選制を主張しているが、共産党ぐらいの規模の政党で党首選挙を行う意味はないと思う。旧民主党系などの政党はそもそも雑多な思想の寄り集まりだから党首は選挙で決めるしかない。自民党の党首選挙は小泉の時の例外を除けば、ほぼ派閥の力関係や思惑で当選者が決まっている。 安全保障政策について言えば、松竹氏の主張に賛同できるところは多い。ただ例えば自衛隊合憲を党の方針にすれば、かなりの支持者が離反するだろう。そこは理想論と現実の間で中間的な方針を取らざるを得ないし、その意味で今の共産党はぎりぎりのバランスを取っていると思う。 話は変わるが、中国を「社会主義をめざす国」と規定した綱領(今の綱領ではその規定は削除されている)を批判して共産党を離れた人がいる。民主集中制のもとでは、党外でそれに反する発言をすることは許されない。そのことに強い反発をしたらしい。 民主集中制が悪いとは思わない。どんな政党でも採決に際しては党議拘束をかけるのだから、やっていることは変わらない。 ただ、意見の違いを党外に持ち出してはならないという共産党のやり方は厳格に過ぎる。松竹氏除名の理由もそこにあったのだが、小選挙区制の衆議院はもちろん、今の時代はある程度広い層の支持を得なければ議席を取ることは難しい。党内に意見の相違、考え方の幅があると明らかにすることはむしろ必要なのではないかと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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いちばん最後の項目がいちばん大事です。共産党は、外からは、みんな同じことを言っていると見られています。多様性が何よりも尊重される時代に、こういうことでは支持されません。党内の多様性を表に出すことこそが、党を魅力的なものにする第1歩です。
(2023.04.26 22:02:59)
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