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カテゴリ:日記
先日、実家から発見された初期型ウォークマン。
最近の音楽プレーヤーでは感じる事のできない重厚さが魅力です。 で、せっかくなので復活させてみる事にした。 まずは、お約束どおりにネジをはずして分解する。 ちょびっと分解。 何やら黄色いボタンが目立つが、実はこれはホットラインというボタン。 実は、初期型ウォークマンはウォークマンとして設計されたのではなく プレスマンという(業務用に近い)録音機をベースに開発されたという経緯がある。 その名残で録音機能がないのに、マイクがついているのだが これを押すと音楽を聴いている最中であっても外の音がマイクを伝わって聞こえるという機能。 また、初期型ウォークマンにはヘッドフォン端子が2つあり、 カップルで同時に音楽を聴く事もできるが、このホットボタンを押すことによって 音楽を聴いている最中でも会話ができるのだ。 うーん、すばらしい! (ちなみにこの機能は2型から廃止された) さらに分解を進める。 メカニカルな駆動部が見えた。 予想通り、ゴムベルトが朽ちてなくなっている。(笑) 駆動部のアップ。 一番左の真鍮製の丸い物が、キャプスタンにつながるフライホイール。 駆動部の心臓とも言える。 しかし、こうやって見ると 美しい! そうこうやっているうちに マイクの配線を切ってしまった。 細いので注意はしていたのだがやっぱり切れた。 後で半田付けしておこう。 サイズがわからないので わざわざアメリカから取り寄せたゴムベルトを取り付ける。 古いテープレコーダーの故障の原因の大半はこのゴムベルトだ。 製造から30年以上経っているので、純正部品は当然手に入らない。 ゴムベルトは日本でも買えるのだがゴムベルトのサイズがわからないと まともに動かない。 この辺はアメリカはすごいよね。 めちゃ古い機種でもゴムベルトが手に入るのだ。 しかもリーズナブル。 今回もベルトと送料で300円くらいだった。 (^◇^;) ベルトと取り付けたので さっそく、カセットを入れてテストしてみる。 すると・・・・・ いきなり、テープがぐちゃぐちゃになってしまった。 (°◇°)~ガーン やべ! ベルトをひっかける方向が違っていたようだ。 ┐('~`;)┌ ベルトをひっかけ直してみると 見事に音楽が再生された。 ああ、懐かしいこのサウンド! しばらく70年代にひたった私であった。 (^◇^;) あとは、元に戻して修理完了である。 それにしても、この機械は良くできている。 外装部品はほとんど金属だし ネジ受けもすべて金属パーツが使われている。 駆動メカはさすがにプラスティックの歯車だが 厚みがあるので、そう簡単には割れたりはしないだろう。 気になるのはコンデンサーだが 最近の中国製のコンデンサーは数年でダメになるのだが この初期型ウォークマンに使われているコンデンサーは 30年以上経ってもまったく問題ない。 やっぱ、日本製はすごいのだ。 (それ以前にソニーは良いパーツを使っているという事だ) この初期型ウォークマンの大ヒットのおかげで これからウォークマンの歴史が始まるのだが その歴史は小型化の歴史であった。 ギアを小さくし、最後はディスク駆動になった。 モーターも小型かして10円玉サイズになった。 電池はガム型になった。 などなど・・・・ 恐るべき技術で小さくなっていったのだが 音楽プレーヤーとして優れていたのかというと それほどではないように思う。(ウォークマンプロフェッショナルを除く) やっぱ、この初期型は偉大だった。 今度、東京の電車でこれで音楽を聴いてみよう。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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