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2010年02月17日
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カテゴリ:
■気になる本 - 千の風にいやされて -
-------------------------------------------------------

 人は 生きている のではない。
 生かされて いるのである。
 では、その主は、誰なのか?

 私は、また新しいことを知りました。
次の英文の詩を、みてくださいませ。
(この本を読むまで、まったく知りませんでした)

------
I am a thousand winds
 Author Unknown
(注意)原題にはタイトルもないといわれてます。

Do not stand at my grave and weep;
I am not there,I do not sleep.

I am a thousand winds that blow.
I am the diamond glints on snow.
I am the sunlight on ripened grain.
I am the gentle autumn's rain.

When you awaken in the morning's hush,
  I am the swift uplifting rush
  Of quiet birds in circled flight.
I am the soft stars that shine at night.

Do not stand at my grave and cry;
I am not there,I did not die.
------
(参考)
grave 墓
weep 泣く、涙を流す、泣いて悲しむ
sleep 眠る、寝る、永眠
blow (風が)吹く 風で飛ぶ 風で動く 息を吹く
glints きらめき ひらめき
ripened 熟した 実った
grain 穀物 穀類
gentle 優しい きびしくない
awaken 目が覚めた 奮起した
hush 黙らさせる 静かにする
swift 早い 迅速な
uplifting 持ち上げる 精神を高揚させる
rush 急いでする 急にする
quiet 静かな 平穏な くつろいだ やすらかな
circled 円 仲間


 過去に、神道について、
「しかし、日本古来の神道には、悪はありません。
悪人はいたかもしれませんが、死亡すると、
神になってしまうのです。
そこのところが、神道のいいところです。」
と述べました。
(参考)日本人のための神道入門

 そうなんです、死後のことなど、誰も知らないのです。
落語にもありますが、あちら(彼岸)にいって戻って
きた人達はいなのですから。

 だからかどうかわかりませんが、神道は、善人も悪人も
この実体世界から消えた場合には、みな同じと定義して
いるのです。

 一方、六道というものをご存じでしょうか。
天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道
です。

 これを唱えるのは仏教ですが、この六道を基底にして
 「人間とはどういうふうに生きたらいいのか?」、
 「人間は何をしたらいけないのか?」
を考えていくのが仏教だと思うのです。
ですが、この実体世界のあとを6つに分類している
ところが、興味をそそります。その理由は、「いま」に
あることも。

(参考)梅原猛の授業 仏教

 最近、「おくりびと」のDVDを見ました。いろいろな
(自分の思考の中の)情景がでてきて、思わず、何回も
泣いていました。こういう映画、感動を与えてくれる
映画は、好きです。


いま、
「千の風にいやされて あとに残された人々は、悲しみを
どうのりこえたか」(著者 佐保美恵子、監修 新井満、
出版社 株式会社講談社、発行年月 2004年11月6日)
を読みました。

 著者等のプロフィールは、巻末にあります。
------
佐保 美恵子(さほ みえこ)
ルポライター。
1958年大分県生まれ。学習院大学文学部卒業後、
ファッション雑誌編集者などを経て、1987年から
フリーランスに。以降は、雑誌「AERA」、
「コスモポリタン」などでルポルタージュを中心に活躍する。
2004年10月からは、タイ・チェンマイに家族で移り住み、
いのちのこと、子供の問題などを中心に、取材執筆活動を続けている。

新井 満(あらい まん)
作家、作詞作曲家、写真家、長野冬季オリンピック大会の
イメージ監督など多方面で活躍中。日本ペンクラブ常務理事として
平和や環境問題を担当している。画家に初挑戦した『月子』
(PHP研究所)によって絵本画家にもなった。
1946年新潟生まれ。上智大学法学部を卒業後、電通に入社。
現在は、チーフ・プロデューサー。小説家としては、
1988年に『尋ね人の時間』(文芸春秋)で芥川賞を受賞している。
-----


 著者の本までの経緯は次の通りです。
1977年のある故人の追悼文集「千の風になって」という
本を見た新井満氏が、興味をもち原題を調査し、自ら訳し、曲をつけて
私家盤CDとして喪主に届け、その後写真集、音楽CDとして2003年
に発売された後のものです。

 1749名の読者ハガキを返送してくれた方々の中から
おもだった人に、詳細な取材をして、その方々の生きざまや
その人の悲しみを綴ったものです。

 著者は、「千の風になって」という本を読んだ方々に対しての
返信というスタイルをとっています。ですから、報告形式
なのですが、それが、また、私の感情の源泉を刺激したのです。

 そもそも、歌の「千の風になって」という作詩に、これほどの
方がかかわっていたなんて知らなかったし、また、その背景が
こんなにも深いものかというのが、今回の読書でしりました。

 「知らない」っていうのは、ある意味、恐ろしさ知らずですね。
勿論、いい歌だとは思います。NHK紅白でも歌われていましたし。

 この本は、読者ハガキで返信してきた11名の方をピックアップ
して、実際に取材をして、本にしてくれています。

 一般の方々が取材対象になっているからか、自分の背丈の
レベルですので、すんなりと読めるのです。

 ある人は、NHKのラジオを聞いて知り、ある人は、
朝日新聞の天声人語を読んで知ったのです。
 年齢は多彩です。8歳から72歳の方がおりますので。

 この本は、人生を終えられた人が対象ではなく、
残された人が対象です。でも、人生って、死んで終わり?
そういう疑問の人もいます。
 過去に読んだ本の高齢者の悲哀の過程を思い出しました。

(参考)高齢者の喪失体験と再生
-----
 (人生の)悲哀の課程は、イギリスの精神分析医である
J・ボウルビーによると、4段階があるといいます。

第一段階・・・無感覚。突然の身近な人の死や事故や災害による
 死に遭遇した直後などにみられるショック状態、あるいは、
 茫然自失の状態。
第二段階・・・失われた対策を取り戻そうとする衝動。
 失ったこと(死)を受け入れることができない状態で、その
 心理的な反応はさまざまな形(啼泣、耐える、攻撃的)をとる。
第三段階・・・絶望と抑うつ。失ったものはもはや戻ってこないと
 受け入れて悲しみに沈む段階である。失った辛い現実を認めて
 深い諦めや思い出にひたって引きこもったり、無気力になったり
 抑うつ的な気分に襲われる。自責の念にとらわれる場合もある。
第四段階・・・離脱。失った悲しみから立ち直って、残されたもの
 として新しい生活への適応をはかるようになる。再構成と再適応
 が課題になる。
------

 この著者の本にでてくる11人の人達の話は、J・ボウルビーの
第三段階から第四段階への移行の過程で生ずる葛藤を著している
のではないかな とふと思ったのです。


 監修の新井満氏が訳したのは、次の歌詞です。もう、みなさま、
ご存じでしょう。
----
 日本語詩「千の風になって」
  作者不明  日本語詩 新井満

 私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
 千の風に 千の風になって
 あの大きな空を 吹きわたっています

 秋には光になって 畑にふりそそぐ
冬はダイヤのように きらめく雪になる
朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
 夜は星になって あなたを見守る

 私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 死んでなんかいません
 千の風に 千の風になって
 あの大きな空を 吹きわたっています

 千の風に 千の風になって
あの 大きな空を 吹きわたっています

あの 大きな空を 吹きわたっています
------

 あらためてこの詩を読んで、世界の中の「一神教」である
「アニミズムの復権」を思い出しました。

(参考)一神教の闇 アニミズムの復権

 そうです、日本人は、草木や路傍の石に対しても
心(命)を見いだすのです。こんな種族は、世界中をみても
あまりおりません。誇りをもっていいと思います。

 だから、人のために尽くすことができる人が多い
のです。その気持ちを、同じ民族ならわかってくださいませ。

 決して、西欧の、対立の(善と悪とか)の構図には、
染まらないでくださいませ。

 どんな人でも、その人のいいところがありますし、
どうしても悪魔に思えるような人には、近寄らないほうが
いいのでしょうね。自然に淘汰されますから。

 この本は非常に読みやすいわりには、心の糸を震わせて
くれます。もし、学校で道徳教育みたいな趣旨の授業を
考えているのなら、この本をテキストとすることをお勧め
します。

 いいえ、中学生以上でしたら、なんなく読めることでしょう。
しかも、ヒットしている歌ですから。そこから、他人の人生
に対して考えを巡り合わせてめてほしいものです。

 私は、人生とは、生涯学問(問いて学ぶ)で、決して
強いて勉める(勉強)ものではないと思っております。

(2/17)


千の風にいやされて





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最終更新日  2010年02月17日 13時14分44秒
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