テーマ:ミステリはお好き?(1452)
カテゴリ:日本ミステリ
赤川さんの作品はとても読みやすくて、読んだ後に元気がでます。
「三毛猫ホームズ」「三姉妹探偵団」「花嫁」など、シリーズ物も数多いですね。 精神病院の中のホームズやダルタニアンが活躍する「華麗なる探偵たち」のシリーズや、夫は一流(?)の泥棒で妻は捜査一課の刑事という「今野夫妻シリーズ」も好きなんですが、今日紹介するのは「杉原爽香シリーズ」です。 このシリーズにはほかの作品と違った特徴があります。 杉原爽香を主人公とするシリーズは毎年一冊のペースで刊行されます。 そしてそのたびに登場人物も一歳年を重ねていくのです。 もちろん主人公を取り巻く人々も、世の中も年々変化していきます。 最初の「若草色のポシェット」では15歳の中学生だった爽香も、最新作「虹色のヴァイオリン」では31歳です。 初めはまさに学園ドラマのようだったのに、信じられないくらい大人になったものですが、毎回事件に巻き込まれるところや、様々な状況から逃げないで成長していく姿は変わりません。 読者は爽香の幸せを願ってエールを送り続けているわけですが、自分を重ね合わせている女性も多いのではないかと思います。 時には彼女にとって過酷な運命が待っていることもあります。 大きな転機は何度かありますが、特に23歳「暗黒のスタートライン」は人生の根底をゆるがすような事件が描かれていて衝撃的でした。 これから読まれる方は、初めから順番に読むことをおすすめします。 過去の事件の犯人や関わった人たちが次の作品にも登場したり、その後の様子が描かれることもよくありますから。 毎年秋に刊行されるので、夏が終わると「そろそろ爽香さんに会えるかな」と気になりだします。 若草色のポシェット < 杉原爽香、十五歳の秋> 群青色のカンバス <杉原爽香、十六歳の夏> 亜麻色のジャケット < 杉原爽香、十七歳の冬> 薄紫のウィークエンド <杉原爽香、十八歳の秋> 琥珀色のダイアリー <杉原爽香、十九歳の春> 緋色のペンダント <杉原爽香、二十歳の秋> 象牙色のクローゼット < 杉原爽香、二十一歳の冬> 瑠璃色のステンドグラス <杉原爽香、二十二歳の夏> 暗黒のスタートライン <杉原爽香、二十三歳の秋> 小豆色のテーブル <杉原爽香、二十四歳の春> 銀色のキーホルダー < 杉原爽香、二十五歳の秋> 藤色のカクテルドレス < 杉原爽香、二十六歳の春> うぐいす色の旅行鞄 <杉原爽香、二十七歳の秋> 利休鼠のララバイ < 杉原爽香、二十八歳の冬> 濡羽色のマスク <杉原爽香、二十九歳の秋> 茜色のプロムナード <杉原爽香、三十歳の春> 虹色のヴァイオリン < 杉原爽香、三十一歳の冬 > お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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