861886 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ミステリの部屋

ミステリの部屋

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2005年07月19日
XML
カテゴリ:日本ミステリ
異端の民俗学者、蓮丈那智の第一短編集。
民俗学とミステリがうまくかみあった作品です。

蓮丈那智フィールドファイル1という副題を見て、主人公は男だとばかり思っていました。
実際は、中性的な美貌で年齢不詳、フェミニズムなんて意に解さない、気持ちいいくらいクールな女性でした。
その一言で場の温度が上がったり、凍りついたりするくらいインパクトのある人です。
そして助手の内藤三国はどちらかといえば気の弱い、いつも彼女に振り回される男性。
独特のイントネーションで「ミクニ」と呼ばれると、背中に粟立つものを感じてしまいます。うろたえる様子がちょっと気の毒なくらいです。

このコンビが日本全国に民俗学のフィールドワークに出かけるのですが、なぜか行く先々で事件にでくわしたり、犯罪に巻き込まれてしまいます。
そして蓮丈那智の鋭い洞察力と民俗学の知識が役立って、解決へ導くことになるのですが、肝心の民俗学の方は事件の裏にある事情のせいで、発表することができなくなってしまうこともあるのでした。

民俗学というものは知りませんでしたが、この作品は結構とっつきやすく知識を得ることができます。
民俗学は想像力の学問だということ、その証明のためにフィールドワークがあること。
一つの事件について書くためには、相当の下調べが必要だったであろうことがわかります。

古くからの行事やしきたりに思いがけない仮説が立てられたりすることもあり、なかなか面白く読むことが出来ました。

凶笑面凶笑面:北森鴻









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年07月19日 16時32分02秒
コメント(8) | コメントを書く
[日本ミステリ] カテゴリの最新記事


PR

フリーページ

日記/記事の投稿

カテゴリ

バックナンバー

2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月

コメント新着

アルビレオ@ Re:冷凍ロールケーキ(02/07) 書き出しの「待っていたロールケーキが届…
アルビレオ@ Re:節分もどき(02/03) 恵方巻きって確かに子どもの頃 福岡には…
アルビレオ@ Re:つらいときは(02/02) 「情けは人のためならず」って、何か辛い…
アルビレオ@ Re:マフラー(01/29) samiado さん 編み物も🧶されるんですね…
アルビレオ@ Re:寒い日が続くので(01/27) 素敵ですね。息子さんと一緒にダンスなん…
アルビレオ@ Re:ぼくらの先生!: はやみねかおる(01/26) 今日は本の大好きな親友のお誕生日です。…
大嶋昌治@ RAPTURE. はじめまして。福井市在住の大嶋昌治(お…

お気に入りブログ

『シャドウプレイ』買 shovさん

未定の予定~ラビ的… みっつ君さん
留年候補生W2.0… 留年候補生W2.0さん
魔女の隠れ家 たばさ6992さん
ちょっと休憩 ときあさぎさん

キーワードサーチ

▼キーワード検索

サイド自由欄


© Rakuten Group, Inc.