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2006年12月13日
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柄刀さんの作品を読むのは、3作目です。

室戸沖千メートルの深海で男の他殺体が発見された。
被害者は、日本中が注目する縄文遺跡“高千穂ポンペイ”の発掘主任。
発掘現場には当初、産廃処理施設の建設が予定されていたことから、その方面でのトラブルが殺人の動機と疑われるが…。
一方、遺跡からも説明のつかない不可思議な発見が―。
現代の謎と古代の謎が交錯する壮大な“魂の物語”。


私は遺跡にまつわる話が好きです。
はかり知れないくらい昔の人たちが、優れた文明を営んでいたという不思議とロマンには惹かれる物があります。

運命のいたずらで、4000年前のある時点で時が止まってしまった村。
最先端の技術を駆使することで様々な事が分かり、縄文時代に生きる人々の姿が生き生きと浮かんできます。
特にDNA分析を行う事で、何千年も前の遺骨が誰の先祖か特定できるなんて驚きです。
ところが、そうやって調査を続けるうちに、矛盾とも思える妙な事が発見されるのです。

考古学者や生痕学者などの専門家が様々な手法で、昔の人たちの暮らしや風習を解き明かしていく。
1作目『3000年の密室』にもありましたが、古代のミステリーが実に魅力的で面白いのです。

さてそれに対して、初めに語られる現代の事件。
深海千メートルというとんでもない場所でで男の他殺死体が発見されます。犯人はどうやって遠くの海に死体を捨てたのか。タイトル通りのアリバイ崩しです。
ところが、古代の謎解き部分が余りに面白いので、現代で起きる殺人事件がやや霞んでしまいました。

それでも本格と歴史を融合させるという試みは楽しく、想像力を刺激されます。これからもユニークな取り組みを続けて欲しいと思います。

さて、最近知ったこと。
柄刀さんは、ディクスン・カーが大好きなのだそうです。
だから、ペンネームの中には、カーの文字が入っています。



4000年のアリバイ回廊 : 柄刀 一








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最終更新日  2006年12月13日 17時08分06秒
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