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2009年04月06日
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<あらすじ>
心の中に生まれた鬼が、私を追いかけてくる。
―もう絶対に逃げ切れないところまで。
一篇ごとに繰り返される驚愕、そして震撼。
ミステリと文芸の壁を軽々と越えた期待の俊英・道尾秀介、初の短篇集にして最高傑作。
(「BOOK」データベースより)


鈴虫/ケモノ(字体が出ませんでしたが、本当はけものへん)/よいぎつね/箱詰めの文字/冬の鬼/悪意の顔

とても怖い短編集でした。

その怖さは人間の怖さ。
誰もが持っているかもしれない黒い部分や、狂気がじわりじわりと迫ってきます。

ミステリとしての仕掛けが際立つ2編は、まさに、技ありといった鋭さがありました。

また、最後まで読んだときに、初めて壮絶な愛の姿に気づく話があり、それには鳥肌が立ちました。

どの短編も、只者ではありません。
道尾さんの才気が感じられます。

全編に登場するのがSという人物ですが、それぞれ年齢も立場も違う別の人物です。もちろん、『向日葵の咲かない夏』に出てくるSでもありません。

Sといえば、「野性時代」vol.64で読んだのですが、全六話には、それぞれ「S」の頭文字で始まるテーマが伏在しているそうです。

Sacrifice、 Scare、 Seeing、 Sinner、 Slaughters、 Spitefulness、 

……というテーマが、どの物語にあてはまるのかを考えるのも面白いのではないでしょうか、とのこと。

私はまず、辞書を引いてから考えたいと思います。












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最終更新日  2009年04月06日 23時01分51秒
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