カテゴリ:日本ミステリ(さ行作家)
大人気の 東京バンドワゴンシリーズ第3弾! 古本屋を営む平成の大家族が、古本と共に持ち込まれる事件の数々を 家訓に従い解決する、涙と笑いのラブ&ピース物語。 今回は、あの昭和のスターが 愛のために奔走する!? ますます元気な第3弾! (出版社より) 明治時代から続く老舗古書店を舞台にしたシリーズ 『東京バンドワゴン』(感想)、『シー・ラブズ・ユー』に次ぐ第3弾です。 また、この大家族に会えて、どれだけ嬉しかったことか。 未婚の母だった長女の藍子さんが 国際結婚をしたり、次男の青も結婚して 赤ちゃんに恵まれ、長男紺夫婦にも 二人目の子供ができたりと、堀田家は ますます賑やかになりました。 え~、総勢12人になったわけです。 語り手である、幽霊の大おばあちゃん、サチさんも健在w(この言い方はおかしいですよね!) 作品に流れる 穏やかで品のいい雰囲気は、この人の言葉づかいのおかげです。 「東京バンドワゴン」とは、堀田家が営む古書店の名前。大おじいちゃんの勘一が店長で、今はカフェもやっています。 舞台が古本屋ですから、古本屋の仕事に関することや、本にまつわる謎などもたくさん出てきて、本好きには楽しい話です。 でも、何よりも、親子四代 プラス犬2匹と猫4匹の大所帯が、泣き、笑いしながら、賑やかに暮らす様子を見ているだけで、懐かしいような、羨ましいような気持ちになるのです。 近所の人も、店を訪れる人も、みんなキャラクターが生きています。 1作目の感想で、食卓の風景がホームドラマだと書きましたが、まさにホームドラマ的な心地よさがあって、安心して読むことができます。(ちょっとうまくいきすぎ?なころもあるけれど) 普段はそんなこと考えもしないのに、読んでいるうちに、いつしか、食事は大勢で食べたほうが美味しいのかな、とか、幸せって何気ないところにあるのかも、と思っていました。 このシリーズには、癖になる温かさがあります。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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