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2011年11月09日
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カテゴリ:ミステリ関連

◎『モロッコ水晶の謎』、『乱鴉の島』、『妃は船を沈める』のころから作風が変わったのでは?(たとえば幻想小説的とか)

そういう意識はない。幻想的な要素は最初からあった。
絶叫城殺人事件』を書いた時、メスメディアに厳しいので、何かあったのかと言われたこともある。
それまでの作品の延長上にあるものだと思うし、特にここらへんが曲がり角だとも思っていない。

◎新シリーズを始められた心境は?

もととなる着想は7~8個あった。

闇の喇叭』は、

まず、タイトルが決まった。闇の中で光る金管楽器のイメージと、不穏な、そそのかすような喇叭の音。

2番目に、探偵が禁止された世界にすること。
探偵は、その姿や性格は違うけれど、やることはみんな一緒。まったく違う状況にしたかった。

次に、主人公を自分と同世代にすると書きやすいからといって、初老の男を持ってくると、当たり前すぎる。
そこで、うんと遠くに飛ばして、10代の女性にしようと思った。しかし、考えてみれば、もしも自分に子どもがいたら、それくらいの年代かもしれないので、遠くて近い設定だともいえる。

アメリカン・ニューシネマが好きだった。
たとえば、「バニシング・ポイント」や、「カッコーの巣の上で」。
主人公が勝てない物にも向かっていく、反逆する、そんな小説を書きたいと思った。

ひねくれたミステリ。

犯人がトリックをしかけても、空想力のない警察には解けない。立ち向かえるのは、自由な発想を持った探偵だけ。

ミレニアム』という小説にはミステリの全てのジャンルが入っていた。

スケールの大きな話を書いてみたかった。これはチャンスかもしれない、冒険をしたいと思った。

これは特殊状況小説ではない。今の日本にも通じるものがある。
大河小説にしたいが、余り長い時間をかけるつもりはない。

◎空閑純はどうなっていくのか。

第1作の舞台は、福島県浜通り
第2作『真夜中の探偵』は大阪。
そして、来年の春に出す予定の第3作 『論理爆弾』は博多を経由した山の中。
ここでやっと「八墓村」を書くことができた。

◎ブログやツイッターは始めないのか?

基本的に人づきあいが好きじゃないし、やったらやったで面白くしようと頑張ってしまいそうだから、やるつもりはない。

◎作家アリスシリーズ完結編の構想はあるのか?

火村シリーズは終わらない。
ただ、最後にふさわしい、これだ!という事件を思いついたら書くかもしれない。今のところ予定はないが。

サザエさん方式で、年をとらない永遠の34歳だから、常に現在を描くことができる。

その代わり、何年生まれかもわからず、少年時代も書けない。

けれども、来月発売の文芸春秋社『オールスイリ』に、火村が大学生の頃の話を書いた。
時代をぼかして書いたが、苦労した。

学生アリスは確かに終わる。いつまでも学生だというのは気持ちが悪いから。


その3へ続く



     








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最終更新日  2011年11月09日 23時33分20秒
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