「ナイトのげやま」
午前中、睡眠。今日はボリショイサーカスに行こうと思っていたんだけど、せわしないからやめにした。開演時刻が早いので、もう少し早起きしなければならなかった。早起きといったって、一般的にはまったく早くないわけだが。しかし、それ以前に財布に金がぜんぜんない。梱包作業。1件、届け先が父親と同姓同名でどきっとする。外出。クロネコメール便、5点。横浜。ジョイナス。新星堂。「東京かわら版」、購入。関内へ。イセザキモール。吉野家、焼味豚丼。スタンプ、満点になる。都橋から野毛坂。野毛山動物園へ。ツイッターで、今日から「ナイトのげやま」が始まるとの情報を得て、なんの予定もなくなってしまったのでちょいと寄ってみようと思う。タダだし。なんだかんだで、野毛山動物園には年に1回くらいは来てる気がするな。この日記をふり返ればわかることだが、めんどくさいので確認はしません。到着したら、ちょうど「夕涼みコンサート」の真っ最中。演奏は「Y校吹奏楽部OBバンド」。「Y校」といったって、名を伏せてあるわけじゃない。横浜で「Y校」といえば横浜商業高校だ。下は18歳から、上は55歳といったかな。クラシック、ポップスから、坂本冬美メドレーなんかもやった。音に反応してるのか、動物たちの鳴き声が激しく聞こえてくるところもあって、それもまたナイスアンサンブルだった。小さい子どもを連れた家族が多く、子どもがそこらへんをうろうろしてるのがかわいらしくてなごむ。動物園の従業員のひとたちも、作業着のまま客席で演奏を聴いていた。動物園に着くまでの坂道でだいぶ汗をかいたけど、心地好い風が吹いていて、演奏会が終わるころにはすっかり過ごしやすくなる。いつもは17時閉園だけど、「ナイトのげやま」は20時半まで開いている。どうせなら暗くなってから来たほうが面白かったんだろうが、予定を立てずに急に思い立ったことでもあるし、わざわざ時間をつぶしてから行くのもわずらわしい。だいたい、暗くなったら思うように写真が撮れない。しかし、まだ明るいといっても、夕方のちょっと寂しい雰囲気の動物園は新鮮なもので、動物たちの見えかたもどことなく違ってくるものだ。どの檻の前にも飼育員によるていねいな掲示があって、そこにその動物に関するさまざまなインフォメーションが書かれている。少し前まではなかったものだ。いろいろ工夫をしようという動きになってきたのだろうか。本屋にとってのPOPみたいなもので、どれも手作り感があっていい。ペンギンの赤ちゃんが5月に生まれたということをその掲示で知ったのだが、すでに成長していて、それを読むまでそうとはわからなかった。大きさは一緒だけど、模様がまだできてないということらしい。フタコブラクダのツガルさんを確認することも、野毛山にきたら必ずやらなければならないことだ。しかし、今日のすがたには愕然としてしまった。36歳、ラクダとしては大変なご長寿。横たわるツガルさんは、からだじゅうの毛が抜け落ち、床ずれした皮膚があらわになって、じつに痛々しかった。とろーんとした目つきで、くちをもぞもぞとさせ、むき出しになった歯のすきまからよだれを垂らすばかり。なんだかすごく心配になってしまって、檻の前からしばらく動けなかった。僕よりも先にひとりで見ているおばあさんがいて、しきりにツガルさんに話しかけていた。というより、僕がきたからツガルさんに話しかけ始めたので、半分くらいは僕に言ってたんだな。わかります、僕も同じ気持ちです、と言いたかったけど、なんだかうまく共有できなくて適当な返事になってしまった。申し訳ないです。さて、そろそろ離れようかとしたとき、ぐったりしてるかのようだったツガルさんが、ゆっくりと首を持ち上げ、からだを起こした。すっかり弱ってるかのように見えていたので、これには驚いたし、うれしくなった。首を持ち上げると、それまでとろーんとしていた目は閉じてしまい、首はななめに、そのまま檻の柱にあたまをぶつけるんじゃないかというような中途半端な角度で止まっていたけど、首を起こす元気はまだあるんだというところで少し安心できた。あとからやってきた若い家族連れが、お父さんのほうは毛が抜けてるすがたにやっぱり驚いていたが、お母さんのほうが「夏は毛が抜けるのよねー」とか言ってたので、そういうものかと思ってこれにも納得した。本当かどうかは知らないけれども。ライオンが交尾をしている場に遭遇したのだが、残念ながらシャッターチャンスは逃がす。交尾は一瞬で、そのあと2匹は、互いの顔を甘噛みしあったりなんかしてから、あたまを寄せ合って横になった。さあ、そろそろ動物園を出るか、というころに、ようやく薄暗くなってきた。ライトアップされるものもあったりして、これからいい雰囲気というところなんだろうけど、それはまたの機会に。成田山、寄り道。10円でお参り。モスバーガー。雑務。歩いて、横浜東口まで。電車で熟睡。ぜんぜん本が読み進められない。帰宅。ツイッターなど、橋下の件についてさらにいろいろな意見を目にする。昨日はメディアやらの馬鹿な批判をいろいろ見つけたために橋下を少し擁護したくなったが、でも、ひどい部分はやっぱりひどい。気になるのは議論の作法の問題だなということを、改めて自分で認識した。メール処理など。また、いろいろなことが滞りだしている。最近は日記更新だけはきっちりやっているのだが、これ、どれほどの意味があるのかしら。◇7月28日のツイログ