巡る季節にたね蒔いて🌿 流れる時間の中のひとり言
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太陽は一つなのに一つとして同じ夕焼けはありません このところ曇りや雨の日が続いています。 太陽は雲の彼方にあり、ときおりうっすらと形をのぞかせることはありますが 夕方には雲の向こうに静かに落ちていきます。 きれいな夕焼けが見たいです。 家は西に鎮守の森のある丘をしょっていて南東に向いて建っています。 ですから夕日の様子は見てとることができません。 しかし夕焼けのきれいな日は空の雲に夕陽が照り映えて教えてくれます。 赤やオレンジ色に染まり始めた雲が目に入ってしまったらもう駄目です。 夕ご飯の準備の途中でもお客様が来ていても 「ちょっと夕焼け見にいこうよ」と浜へ降りていきます。 雲があるほうがドラマチックな夕焼けを楽しむことができます。 夕日が落ちてしまっても壮大なアフターグローが始まるからです。 鎮守の森の向こう、丘の上には夕日がきれいに見える公園があります。 滑り台の上に座ったりコンクリートの築山に登って日の落ちていくのをながめます。 海を見下ろす眺めなので180度見渡せるところもあります。 でもやっぱり浜に行って砂に座って波の音を聞きながら 日が暮れるまで過ごすのが一番かしら。 海の上に太陽まで光の道ができて遠くのほうは歩いていけそう。 波は波頭に光のリボンをのせて運んでいるように高く盛りあがり 打ち寄せるときにそのリボンが砕け、たくさんの宝石が落ちるように輝きます。 それも一瞬ので消え、波が引いていくときには 波と一緒にさらさらと流れていく砂が、今度はさまざまな色に光ります。 雲が夕陽に染まらないまま日が落ちていくときの空の光の変化も好きです。 2001年の9月11日には見たこともない様な夕焼けがありました。 数日前から日本に接近していた台風15号が朝に鎌倉付近に上陸したときのことです。 風速はそんなに強くなかったのですが雨と波がひどく大荒れでした。 ハーバーの護岸は見るも無残に崩され 波の高さは海沿いのマンションの2階まで届きました。 打ち寄せる波でエントランスのガラスが割れ海際の家も大被害でした。 しかし夕方近くなると雨は収まり急速に晴れていきました。 浜に降りると雲が切れ始め、鼓動しているような太陽が打ち寄せる波の向こうに沈みました。 その太陽が向かった先で日本時間のその夜同時多発テロが起こったのです。 その時は波も高くまだ風が強かったのでカメラは持っていきませんでした。 でも瞼の奥深くにあの燃えるような夕日が今でも焼きついています。 波の高くない日にはその時以来応急処置しかされていない護岸の先に行って夕陽を見ます。 夕焼けが終わるとだんだん色がなくなり夜になっていきます。 あの太陽が向かう先では朝の光が世界に色を与えているのでしょう。 毎日違う夕べがあり、また太陽は昇って人々を照らします。 どうか世界中の人が、テロや戦争がない朝を迎えられますように。 一日を穏やかな心ですごし、美しい夕焼けの宵にはそれを楽しみ一日を終えられますように。 最後までお読みくださってありがとうございます。 ランキングに参加しています。応援してくださいね。
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Schiaparelli de Cocoの気まぐれなブログへようこそ。 今日という一日は否応なく流れ去っていきます。そんな時間の中で留めておきたいこと…想うこと…まわりの動植物…過去や未来への瞑想…思いのままにつづります。