カテゴリ:その他の生活
こんなに平和な日本なのに起こっている驚愕事実
先日映画に行こうと横浜を訪れました。 4DXの作品ズートピア。 主題歌の「TRY EVERYTHING」がまだ心にこだましている午後、 「なんでも諦めないでやってみよう」という高揚した気持ちで赤レンガパークを散策しました。 雨が降っていたので人気は少なくちょっと肌寒かったです。 夕食の予約まで時間があったのでぶらぶらしていると主人が、 「あれなんだ?工作船資料館って」と指さしました。 時間もあり入場料無料でもあったので入ってみることにしました。 とても驚きましたが入ってよかったです。 ニュースで工作船のことは知っているつもりでしたが、 実際の船や映像を見ての実感は言葉では表すことのできない驚きでした。 入るとすぐに工作船の船首が迫ってきます。 船体に空いた弾痕にも息をのみましたがその船の構造には驚きの連続でした。 スクリューも4つ付いていて、とても普通の漁船ではありません。 船尾にはドアーがあり、中に小舟を収納できるようになっています。 収納されていた小舟も展示されていました。 小舟といっても3つのスクリューがついています。 ボルボの字が見てとれました。 装備されていたレーダーはフルノ、日本製です。 何より恐ろしかったのはその装備されている武器類でした。 対空機関銃は最大射程距離が7000m、有効射程は2000m! こんな武器を積んだ不審船が日本の排他的経済水域を航行しているなんて.... そのほかにも引き上げられた武器がいろいろ展示されていました。 手榴弾、機関銃、ロケットランチャーまでありました。 船首近くには4基のエンジンが積まれていました。 船尾を振り返ってみると、覆いの吹きとんだ操舵室であったであろう所が見えました。 どこを見ても船員の居住空間などありません。 漁船を偽装した高速の出る船で領海侵犯までして誰が何をしようとしていたのでしょう。 国籍も明らかにせず、停船命令も無視し、 最後は自爆しなければいけなかった任務とはどんなものだったのでしょう。 見ていて心が痛みました。 大義を持って務めを果たしていたのでしょうがいったいどんな大義でしょう。 教育されたことを信じ、自国のためにこのような船で 自らの命を惜しまず他国を脅かす行為を正当とする国民を持つ国が恐ろしいです。 展示館の内容がYOUTUBEにありました。 お恥ずかしい限りですがこの不審船事件のことは深く知りませんでした。 付け焼刃ですが勉強しましたので記します。 2001年12月国籍不明の不審船が奄美大島沖を航行していた。 それを発見した自衛隊の航空機が海上保安庁へ連絡。 巡視船「いなさ」他が現場に急行する。 外見で漁船にはない特徴が見られたので停船を命じたが不審船は逃走を図る。 しばらく追跡し数ヶ国語で停船するように指示するが停船する様子はない。 「いなさ」は停船しないと攻撃する旨を伝え空に向かって威嚇射撃をする。 不審船は海中に証拠品とみられるものを投棄し始めた。 「いなさ」「きりしま」「あまみ」が接舷を試みると不審船が銃撃を開始。 ロケットランチャーも使用してきた。 正当防衛による反撃に出ると不審船は自爆。これまで10時間余り。 その後引き上げることが決まり2002年6月より9月までかかって引き上げられた。 引き上げられた船の中の遺体の衣服などにはハングル文字が見られた。 船内にはハングル文字で「自爆」と書かれたスイッチも見つかった。 不審船の内部から見つかった携帯電話の通話記録から、 国内の暴力団と頻繁に更新されていたことも判明。 このことから覚せい剤の密輸ともかかわっていたことが疑われた。 不審船には居住スペースがほとんどなく、 特殊な任務を持って訓練された乗組員が操船していたと思われた。 また、不審船の船底は一般漁船の平底とは異なりV字型で速度を出せる造りであった。 後部には接近用の小舟を収納できるスペースがあり様々な調査から工作船と特定された。 巡視船と不審船の息も詰まるような実写もありましたので掲載します。 調査後海上保安協会に引き継がれた工作船は、 事件の周知を図る目的で一般公開されてきたようです。 2003年5月17,18日には鹿児島県内のドックで。 同月5月31日から9月30日までは東京の「船の科学館」で公開。 この時は全くその公開を知らずにいたのですが、 多くの見学者がいたため2004年の2月15日まで公開が延期されたそうです。 163万人が訪れたということです。 その後工作船事案を風化させないために、 また長期保存、展示ができるようにと現在の「工作船資料館」ができました。 完成はは2004年で、2012年の調査では累計で213万人が訪れたといいます。 隣には巡視艇「しきしま」が接岸していました。 右手を見ると横浜港の大桟橋から豪華客船「あすか」が今まさに出航しようとしています。 平和を享受し、贅沢な船旅も思いのままにできるようになった日本。 その隣には工作船に対空機関砲まで装備して領海侵犯までしてくる国がある。 あらためて平和の貴重さと人の命を尊ぶ国のあり方の得がたさを心深く感じました。 もし横浜に行く機会がありましたらぜひ「工作船資料館」を見てください。 そして一人ひとりが平凡でも安心して生活できる毎日を送っていける尊さを あらためて思っていただけたらと思います。 皆さんはもうとっくに知っているかもしれないことを 長々と書いてしまいました。 読んでいただいてありがとうございました。 ランキングに参加しています。応援してくださいね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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