3/7 雪で寒い読書日記
3/7(月)おはようございます。何と雪体調管理が大変ですね。お互い気を付けましょうね。昨日はたくさんのコメントありがとうございました。思っていた以上に、本の遅配などのトラブルは多いんですね。参考になりました。重ねて御礼申し上げます。今日は中江藤樹の誕生日。北尾トロ『男の隠れ家を持ってみた』新潮文庫。裏モノ編集長のオガタに相談し、「いいですね」の一言から始まったこの企画は、知り合いと会うことが無いところにアパートを借りて住み、あわよくば周辺の住民たちと親しくなったり、行きつけの店でワイワイやったりすることをレポートしていくことだった。46歳にして娘が出来、一緒にいることが何よりも楽しいせいか、出歩くことが少なくなったことに気付き、このままで年老いていっていいのだろうかとの疑問と焦りが生じ、今回の企画に繋がったのだった。そして足立区の6畳+2畳のキッチン・トイレ付で42,000円の「わかば荘」というアパートを借りて、自宅とアパートでの生活は始まった。わかば荘での生活は、作家としての北尾トロでは無く、本名で暮らしていくのだが、当初自分で考えていたワクワクすることや波乱も無く淡々と過ぎていくあまり、亡き父のことや、連絡が途絶えた知り合いのことなどが思い浮かんでくることが多くなり色々考えさせられたりすることになった。そんな中、近くの居酒屋などで徐々に知り合いも出来て、人の温かさを知り、改めて人は一人で生きて行くことは出来ないのだなと再認識するのだった。著者も「はじめに」で述べてますが、爆笑する出来事などがそうそうなく、連載が続くかどうかもわからなかったらしいです。好きな事をして生きてこれたという自負と裏腹に、北尾トロという名で知り合いはいても、本名での知り合いはどの程度自分にはいるのかという不安などを何も無いアパートで考え、時には落ち込み、時には眠れなくなると言ったことが淡々と記されています。また、知り合いになった人々の温かさに触れたこと、そんな人たちを本に書いてしまう自分を恨めしいと思ったことなども赤裸々の書かれています。色々なチャレンジをして、笑わせてくれる著者ですが、今回は笑いというよりか、少しせつなくて、少しほのぼのとする感じでした。【送料無料】男の隠れ家...価格:380円(税込、送料別)かなり高飛車だね・・・多分不味かったと思う・・・そうなんだけどね・・・皆様いつも大変感謝しております励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村