4/9 アップルな読書日記
4/9(月)おはようございます。先週の月曜日は新入社員らしき人々を多く見たけれど、1週間が経ち多少慣れたのかな?少し緊張感漂う姿に、自分が新社会人の時を思い出しました。月末からはGWに突入するので、それを楽しみにして今週も頑張りましょう!有川浩『三匹のおっさんふたたび』文藝春秋。短編6編+bonus track収録。第2話居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主の重雄は、月に1回商店街にある本屋「ブックスいわき」へ購読している将棋雑誌を買いに行くのが習わしとなっている。ついでに孫の奈々に絵本でもと思い、2階へ行くと漫画のコーナーに学生服姿の3人の男子がいた。しばらくして、明らかに周りを気にする訝しい態度に、重雄が声を掛けると、少年たちはダッシュで逃げ出した。店長の井脇によると、年々万引きの被害は拡大し、その被害で店をたたむところも多くなっているらしかった。井脇の店も御多分に漏れず、その対応に苦慮している様だった。そんな井脇を見て、重雄はパトロールを申し出た。もちろん、則夫と清一を巻き込んでだった。三匹のおっさんの中でメカに強い則夫は、防犯カメラの設置場所を変えることを提案し、井脇もすぐにそれを了承した。井脇としては、万引き犯を捕まえることよりも、万引きをさせないような抑止力の方が良いと思っていたのだ。そんな中、ある少女が1冊の本を万引きし、清一に捕まった。母親を呼び寄せると、開き直ったかのように「お金を払えばいいんでしょ」などと言い、まったく反省の色が無いことから、やむを得ず警察を呼ぶことになった。その後味の悪さと、子供たちにこんなにもひどい親がいることを見せたくないとの思いから、井脇は、おっさんたちに先に逃げた3人の少年を捕まえて欲しいと依頼した。結果、捕まえた3人の少年に井脇が課した事、それは書店で春休みの残りの4日間、実際に働くことであった。それを条件に警察を呼ばないこととしたのだ。4日間が終わり、井脇は3人の少年一人一人にバイト代として14,000円ずつを手渡した。そして、言ったことは、書店経営がいかに薄利多売で、少年たちが手にした14,000円を稼ごうと思ったら、漫画本160冊を売らねばならないのだと。春休みが終わって、重雄はまた雑誌を取りに「ブックスいわき」へと出向くと、井脇からあの時の少年の一人がやって来て、14,000円分のマンガを買っていったことを聞かされた。井脇の顔はまるで泣き出す寸前かのような笑顔だった。良かったです。この著者の書く物語は心の琴線に響くものが多いですね。多少狙ってはいるのでしょうけれど、良いものは良い。文章も読み易いし、人気があるのも分かる気がします。そういうこの著者の本、ほぼ全冊読んでます。疲れた心に潤いが欲しい時おススメです。【送料無料】三匹...価格:1,680円(税込、送料別)さすが親子・・・ただ感嘆・・・ipodのつもり?・・・いつもありがとうございます。励みになるので応援頂ければ幸いです。にほんブログ村