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カテゴリ:オーケストラ
この日は本番指揮者の練習があった。補講と締切の近い仕事でかなり忙しく、気分的にもしんどい中で、やはりオケの練習に行くことは気分転換になるのでありがたい。午前中もひたすら仕事をして、午後から出かける。本番指揮者の日なので、やはりオケ全体にも緊張感があった。 指揮者の先生登場。ほぼ1年半ぶりの顔合わせとなったが、練習はスムーズに進んでいった。オケの集中力がいつもと違うので、演奏も結構しまりのあるものになっていた。ただ、少しテンポが揺れたりすると、指揮をきっちりと見ている人と見ていない人との間でぐしゃぐしゃになる場面もあった。このあたりは、今後うまく克服できたらさらに上の段階の練習がきっとできるとは思うのだが、じっくり取り組む必要があるのかなという感じ。 今回はベルリオーズの幻想交響曲とドビュッシーの海ということで、フランスもののプログラムでなかなか慣れない部分もあったりする。先生の話の中で納得だったのは、ドビュッシーはスッキリしないところが多く、灰色という感じがするということ。そして、「こうしてみよう」と思った瞬間から「あれ?どうするんだっけ?」となってしまうような感じ。スコアをじっくりと追っていくと、そういうニュアンスはよくわかる。 いつもながら、先生の棒さばきはきれいだなと思う。自分がマネをしてもあれはかっこよくできないだろう。と、それはともかくとして、スコアをしっかり見てから指揮者の練習に参加するととても面白い。スコアを見ていると「ここはどうするのかな?」と思う場所、たいていは判断が分かれるところなのだが、どのような選択をしていくのかが明示されると「なるほど、そうくるのか」と思う。さらに、指揮者の動きを見ているとどのようなイメージなのかが何となく見えてくるのだ。もちろん、口頭で出される指示を聞いてもいろいろな発見がある。 そんなわけで、本番指揮者の練習は「え、もう終わったの?」というくらい短く感じた。時間の関係で全曲についての細かい話は次回に持ち越しとなった部分もあったが、次回がまた楽しみである。演奏すること自体もとても楽しいのだが、弾いていない時間もスコアを横に置いてそれを見ながらあれこれ考えるというのもこれまた楽しい。 終わった後は、落ち着いた感じで(?)新年会。しかし、帰ってから風呂に入ってまた仕事の続きをやっていた。結局また深夜まで眠れず、切りのいいところで倒れ込むように眠る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jan 11, 2010 10:46:21 PM
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