14/179 六厘舎 羽田空港店:特製つけめん
これまでのパターンと異なったところは、せたが屋の後のことだ。親友によると、あの六厘舎は羽田空港国際線ターミナルで店を出しているという。出国手続きを済ませないと食べられないので、日本人向けでなく外国人観光客を取り込むのが目的かな。だったら味も調整されたものであり、あまり期待できそうもないと思ったけど、自分の舌で確認しないと何とも言えないので、手続きを済ませた後にゲートの飲食エリアへ。 店と座席の配置は駅構内の飲食街と同じ感じだ。特製つけめんを注文した。呼び出しベルで受け取るシステムになっているので、しばらく座席に戻った。厨房に松富士食品の麺箱が置いてある。浅草開化楼の麺ではないが、松富士食品とは、六厘舎グループのお店を運営する株式会社松富士ってことだね。 朝つけをたびたび食べるが、定番の味をすでに7年以上ぶりだ。それも大崎の旧本店で食べたのだ。今大崎で新本店を構えたが、まだ未訪。実際に東京駅のお店にも朝食以外の時間帯で訪問したことがない。 麺も茹で加減が柔らかい。カタメの麺ならもっとモチモチすると思うが、これについてよくわからん。 つけ汁は外国人なら濃そうな色だと思うが、やはり、大崎の旧本店時代のものより色がたいぶ薄いように見える。正直、大崎旧本店時代とはまさに六厘舎の全盛期と言ってもよいが、その全盛期の味を比較の基準とすれば少し残酷だとも思っている。しかしその差が激しいと味わえる。魚粉で濃厚に仕立てた動物魚介系のつけ汁として合格点を越えたが、動物系のスープにしろ、魚粉の濃度にしろ、旧本店時代よりインパクトが弱い。ある意味で、東京駅のお店で食べた朝つけよりも弱いかな。かつては無料でつけ汁の追加ができるので2回ぐらい頼んだことがあると記憶している。チャーシューのほかに、缶詰めの肉のようなものも入っている。 酷評したような日記だけど、旧本店のつけめんを食べたことがある人ならばのコメントだと思う。実際に味として悪くない。ある意味でラーメン屋としてこの辺の市場を独占しているが、外国人の口に合わせるための味を提供することだけでなく、本来の味をできる限り維持してくれればよいかと思う。