仕事の文~archives series 2 (1/28)
「里っ子ヒロバ」(小学校4年生の時の文集)S35.11.12より~ <先生の前書きの文> 忙しい農繁期も やっとすんだようだ。 この一週間 みんなの文の中には 目立って「仕事の文」が多く書かれていた。 今日は それを みんなが よく言う 「ゆっくり考え、考え」 読み合ってみよう。<私の文>もみとり 今日の夕方、おかあさんと二人で、 もみとりをしました。 おかあさんはもみを、そうけに二は いずつとっていかれるので、ぼくは、 そのあとをかすっていくのです。かす るときは一しょうますでかすって、そ うけに入れるのです。それがすんでか ら、もみをりっぱにとりました。 「み」というものでとります。ぼくが みをもって、おかあさんがねーふく をこっちへたとまれるので、みの中に もみがはいるのです。 そのくらいしごとをしていると、い つのまにか、星が出てきました。かき の木に花をさかせたように、きらきら とかがやいているのでした。 この「仕事の文」という分冊の中には、自分を含めて5人の文が掲載されていました。 「ちょうちん」~Sさん「7時ごろたんぼに提灯をもっていって手伝いをした話」 「あめといもほり」~I君「いもほりにこい、という書置きで雨の中を畑に行った話」 「いねこき」~Kさん「朝5時に起きて、ご飯を食べていねこきの手伝いをした話」 「きのうのしごと」Y君「学校から帰って7時ごろまで田んぼの手伝いをした話」 みんな自分の文よりも3倍から5倍という長さの力のこもった作文を書いています。自分の文はほかの人より短いのです。多分面倒くさがりだったのだろうと思います。 自分の作文には「み(箕)」、「そうけ(笽~竹で編んだざる)」、「いっしょうます(一升枡)」、「ねーふく(藁縄で編んだ、籾を干すための厚手の敷物)」という昔の農具を登場させ仕事の説明をしています。今は誰もわからないと思いますが、なつかしい農具です。 ↓ランキングに参加しています。良かったらクリックをお願いします。にほんブログ村