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東京の夢の島公園にある第五福竜丸展示館で撮影した、愛吉・すずのバラです。 今日、高1に配布したプリントの一部。 明日、3月1日はビキニ環礁での水素爆弾実験から70年。 第五福竜丸のことを知って欲しかった。 アーサー・ビナードさんの絵本『ここが家だ』も紹介しました。 以前の授業では英文を大文字と小文字を正しく直して書くという課題をつけていました。 第五福竜丸のことは受動態の話と合わせて話すようにしています。最後のメッセージは私の願いです。 ~~~~~~~~~~~~~~ ■ 《受動態》はむやみに使わない→行為者を明示する《能動態》にする 英語は《能動態》「人は物を~する」(SVO)という文体を好む。それは行為者を明示し,行為の責任を明確にするためである。ゆえに、英語で《受動態》を書き,ワープロで文法チェックをかけると、「《能動態》になおしなさい」という指示が出るほどである。 ■ 第五福竜丸(だいごふくりゅうまる)が被災したのは70年前のことです 静岡県焼津(やいづ)の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」は、1954年3月1日、アメリカ軍によるビキニ環礁での水素爆弾実験によって発生した多量の放射性降下物(死の灰)を浴びました。無線長だった久保山愛吉さん(くぼやま あいきち、1914-54)は、「原水爆の被害者はわたしを最後にしてほしい」と云う言葉を遺し、半年後に急性放射線症のため、40歳の若さで亡くなりました。3人の小さな娘さんたちのお父さんでした。 画像(NHKのロゴ入りで以前保存したもの。画像も英文も授業で配布するだけにとどめていますのでHPには掲載しません)は、画家のベン・シャーンの「THE LUCKY DRAGON」(ラッキードラゴン)シリーズの久保山愛吉さんの絵です。手に持っているのは「英文」です。 大文字と小文字がなぜか反対になっています。 《受動態》で,He was killed.(彼は殺された)というのと, 《能動態》で,They killed him.(彼らは彼を殺した)というのと, 《自動詞》で,He died of atomic bomb disease.(彼は原爆の放射能病で死んだ) というのとでは,まったく伝わる印象が違う。 ●真実を覆い隠す言葉が意図的に使われた時、それを見抜き、真実をキャッチできるかどうか、 私たちが分裂することなく、騙(だま)されない市民になれるかどうか、それが問われています。 英語学習を通じて、言葉や文体(スタイル)に敏感になってほしい。それが私の願いです。
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Last updated
2024.02.29 22:52:19
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