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食育に栄養学も食事バランスガイドもいらない

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2008年03月03日
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以前に、ヴィール(子牛肉)の過酷な一生について書いたことがあります。
簡単に復習しますと、
乳牛から生まれた雄牛は酪農家にとっては不要です。
だから一頭5万円で買われていきます。
(今や価格が下がって1万円くらいだそうです)
そうして狭い枠に入れられて、鉄分を含まない代用乳で飼育されます。
なぜ鉄分を与えないか、というと、肉の色を赤くしないためなのです。
なぜだか知らないけど薄いピンクの肉が珍重されているのですね。
そうして、16週間後に屠殺されてレストランに並ぶのです。
その間に10%もの子牛が死んでしまうそうです。
それでも高値で売れるのでペイするのだそうです。
鉄分を与えないで死なないぎりぎりのところで生かしておく。
しかし死んでしまったのはしかたがない、ということでしょうか?

では、霜降り(脂肪交雑というんだって)の肉はどうなんでしょうね?
霜降りはどうやって作るのでしょう?

「ビールを飲ませているのをテレビで見たぞ」

でもビールを飲ませれば霜降りになるのか、っていうと、
関係ないんですってね。じゃあ、なんでビールを飲ませるのでしょうか?
一つは話題性のため。そして一番の理由は夏場は牛が食欲がなくなるので、
ビールを飲ませる。そうすると食欲が戻るんだって。
なあんだ。エサをもっともっと食べさせるためだったんだ。

霜降り肉を作るにはいろんなことをやるんですね。

まず遺伝的要素。脂肪交雑の高い遺伝子を持つ系統であること。

雄、雌ともに去勢をする。

月齢を長くすると脂肪交雑は多くなるが、えさ代がかかるので、
牛の値段も高くなる。頃合いが大切。

濃厚飼料を与える。
粗飼料は青草よりも乾燥草のほうがよい。

運動をさせず、安静を保つ。

ストレス、闘争を抑制する。

過密飼育を避ける。

温度管理をしっかりする。(高温では食欲が低下する)

風に当てない。(体表面から熱エネルギーが奪われる)

そして一番大切なことが、ビタミンAを与えないことなのですって!
ビタミンAは筋肉に脂肪が付くのを抑える働きがあるのだそうです。
(これって生体防衛の自然の営みです。筋肉にサシが入る方が異常なのです)
しかしながら全然与えないと牛は死んでしまうので、
ビタミンA給与を制限する、ということです。
これが難しいそうで、多すぎるとサシがうまく入らない。
不足しすぎると牛に夜盲症や発育不良、筋肉水腫などが発生するという。
ひどい場合は失明してしまうそうだ。

こういうのって、
鉄分が極端に制限されるヴィールと同じではありませんか?

要するに霜降り高級和牛というのは、

【人為的に正常な生育を阻害された牛】

ということですね?
運動不足で肥満体、ビタミンA不足で病気一歩手前の
あるいはすでに夜盲症にかかっているかもしれない不健康な牛、
ということです。
それが証拠に、こういった牛のレバーは廃棄されるそうです。
何故かというと、膿傷が多いからなのだそうです。
肝臓が冒されているっていうことは・・・・?

それでもあなたは霜降り肉を食べたいですか?





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最終更新日  2008年03月03日 20時43分23秒
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