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テーマ:おすすめ映画(4018)
カテゴリ:テキトーな映画レビュー
タイトルでネタばれしていますが、今回は囲碁をテーマにした日中合作映画をご紹介します。
まずはジャケット観賞から。 ジャン・チンミン監督『東京に来たばかり』[2013年]。
公式サイトはこちら:東京に来たばかり(トレイラーを観賞できます) 中国人監督が撮る日本人の姿は、私たちが想像するような日本人像とはかけはなれていることがあります。 日中戦争、太平洋戦争、第二次世界大戦のイメージによるものが大きいため、日本人が悪く描かれがちなのはやむを得ない部分でもあります。 たとえばチャン・イーモウ監督『紅いコーリャン』[1987年]では、日帝軍が捕らえた中国の村人を杭にくくりつけ、生皮を剥ぐという残酷な描写をしていますが、これは中国史上に残る極めて残虐な凌遅刑をイメージさせます。 参考:凌遅刑 [WikiPedia] また、ムウ・トンフェイ監督『黒い太陽 恐怖の細菌部隊731』[1995年]では、日中戦争、太平洋戦争時の日本軍731部隊による中国人への人体実験の模様を、これでもかと言わんばかりの残虐性をもって描写しています。 どういうわけか食事中に観賞しちゃったんですが、胸クソ悪くなりましたね(あたりめー)。 この映画は、一部のホラー・グロ映画好きの間では有名な作品だと思っているのですが、日本のメディアで目立った取り上げ方をされた記憶はありませんね。 観賞者の間で史実との矛盾点の指摘や批判、当事者・関係者からのクレームを避けるものではないかと邪推しています。 最近の映画『イップ・マン』シリーズでも、同じように日本人の印象はよくありません。 日本人は狡猾で悪者、ひるがえって中国人は清く正しい、これで中国人も気分スッキリの展開になっております。
唯一、中村獅童演じる空手家は潔く闘おうじゃないの!という気概を見せてくれましたが、主人公イップ・マンは試合前に別の日本人に毒を盛られちゃってますから。ほんと、しょーもない。 シリーズ全体を通じて豪華キャスト、カンフー映画好きにはたまらない映画ですが、日本人が悪いことをしてると、本当は善良な人の方が多いのに、とツッコミを入れたくなりますね。 そういったイヤーな日本人像を見させられているだけに、『東京に来たばかり』という陳腐なタイトルのこの映画のギャップがすごいんです。 イイ日本人、イイ中国人がバランス良く登場するので、安心して観賞できます。 若い方から、子育てを終えられたシニアな方までジーンと心があたたまりますよ。 わかりやすいあらすじ囲碁を勉強するために、はるばる中国からやってきた内気な青年。 内気すぎてなかなか仕事にありつけず、悩んでいたところに出会った野菜売りのおばあさん。 そして、このおばあさんの紹介でカプセルホテルの清掃アルバイトをゲット。 おばあさんの家にお礼に行くと、いかにもヤンキー上がりの青年が家をブラブラ。 この優しそうなおばあさんに、このヤンキー孫ってどういう組み合わせかい!と中国人シャイボーイもビックリ。 実はこのシャイボーイ、天才的なアマチュア囲碁打ちで、中国本土から取材がくるほど(なんか呉清源っぽい気もするが……)。 そのまま乗せられてアマチュア囲碁トーナメントに出場することに。 ヤンキー孫とおばあさんの確執は? シャイボーイはトーナメントで優勝できるのか? やたらと人脈がありそうなこのおばあさんはいったい何者? みどころ1. おばあさんが主人公 中国人青年が東京にやってくるという設定ですので、この中国人が主人公かと思ってしまいがちですが、実はおばあさん役の倍賞千恵子が事実上の主人公といえるでしょう。 寅さんシリーズのさくら役のイメージが色濃いせいもあって、ごくフツーのおばあさん姿の倍賞千恵子には度肝を抜かれましたが、どこにでもいそうな人を当たり前のように演じられるのは名女優のなせるワザでしょう。 青年が道路にぶちまけた碁石をおばあさんと拾いあうところから、バラバラにに見える人々の思いや、家族の思いがつながりはじめます。 おばあさんに助けられ、支えられ、そして日本人の中で鍛えられていく中国人シャイボーイの姿は見ていてほのぼのしますし、周りの日本人たちや中国人たちもとても協力的なのもいいですね。 2. 頑固すぎる孫 孫はチャラチャラした感じで、台湾女にうつつを抜かしています。 しかし、女を守るために命を危険にさらし、女に迷惑をかけたくない一心で、強引に女との別れを選ぶという、 しかも、早く日本になじめるようにシャイボーイに日本語を教えたり、囲碁大会の不正疑惑を晴らすために協会に電話を入れてくれちゃったりするアツい男です。 ここまでいろいろ気にかけてくれたら、男女問わずこのヤンキー孫に惚れてしまいますね。 ヤンキー孫役を演じているのは中泉英雄ですが、中国映画話題作・問題作にも出演していますね。『南京!南京!』[2009年]とか特に……。 日本人としてこういう映画を観賞するのは辛いですが、日本人で中国語がある程度できるとこういった出演オファーが来るのはしかたがないことなのかもしれません。 味のある演技をする俳優(顔もイイ)なので、これからもっと注目されそうです。 3. 日本語ヘタッピイの中国人 全編を通じて、シャイボーイ役を演じるチン・ハオの日本語が全然上達しないところに好感が持てます。 ヘタッピイなりに人助けしたり、日本社会に溶け込もうという姿勢はすばらしいですね。 コミュニケーションは、言葉を巧みにあやつることより、人そのものがすべてです。 外国暮らしでなかなか土地になじめない方でも、彼の姿に心打たれるものがあると思います。 文字数制限のため、トリビアコーナーは省略します。 ほのぼのムードで進行しながらも、アクションあり、どんでん返しありなので、全体的によくまとまっていると思います。 ただ、一本の映画にこれだけ盛り込むなら、もう少し各シーンのテンポが速ければ、間のび感が薄らいだかもしれませんね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.08.15 11:11:39
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