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カテゴリ:日本語・日本語教育
昨日書いたとおり、今週末は日本語教育能力検定試験です。
で、普通は民間日本語学校の420時間養成講座を受けて、それからこの試験に合格して、日本語教師になります。 私が受けた頃はこの試験はかなり知識偏重で、実務とあまり(というか全く)結びついてませんでした。 その改善のため、昨年から出題範囲が新しくなり、養成講座の内容に関する基準も変更になりました。 主な変更は異文化コミュニケーションとか異文化理解、心理とかが増えたことです。 で、ここからが私が言いたいことなんですが、異文化理解も良いんだけど、入管法つまりビザとか在留資格の問題とか、試験に出せとは言わないけど、なんで養成講座とかで基本的な知識だけでも教えないのかな、ってのが疑問です。 日本語教師がみんな国内の日本語学校で教えるわけではなくて、海外で教えるという場合も多いのは確かです。 でも、やっぱりほとんどの人はいずれは国内の学校で教えるわけです。 そのとき、学生にとっての最重要課題、日本語学習の大前提である「ビザ・在留資格」の問題に関する知識なくして「学生の理解」なんて、ありえないと思うわけですよ。 だって、自分にとって一番大切な問題に全く答えてくれない、何の知識もない人を「信用」しますか? そして、知識がないのがばればれなのに、「厳しく」指導して学生が言うこと聞くと思いますか? ま、そういうわけで是非養成講座に「在留資格・ビザ」に関する授業を入れてくれるよう各日本語学校にお願いします。 同時に、既に日本語教師になった人もいろいろな本が出てますから、是非今からでも勉強してみてください。 因みに私のお勧めは有斐閣の「わかりやすい入管法」です。 一読してみてください。 最後に、問題。 1.「ビザの更新」「ビザの延長」これどこが間違い? 2.「就労ビザ」って何? 3.日本語学校を卒業して日本で就職できる? 4.専門学校なら? 5.大学なら? 6.3・4・5それぞれの理由は? 7.日本人と結婚したら在留資格は何? 8.外国人同士で結婚したら? 9.学校を辞めたら在留資格はいつまで有効? 10.「就学」「留学」って何? あなたは、どのくらい答えられましたか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.10.13 10:40:03
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