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カテゴリ:日本語・日本語教育
「チャレンジ総合科目」(国書刊行会)
国内の日本語学校では今頃来月の「日本留学試験」の対策に忙しい頃ではないでしょうか。 一昨年から始まったこの日本留学試験ですが、皆さんの学校ではどのように対応されているのでしょうか。 「日本語」については、まあいいとして「総合科目」「数学」などの対策は如何でしょう。 私がいた学校ではこれらを教えられる人がいなくて結局私が全部やってました。 典型的な私立文系ですから、高校数学なんて全然わかりません。 だいたい高校時代3科目に分かれていた数学で、3科目合計しても20点なかった男が教えるなんてかなり無理がありました。 それで、結局は塾で数学教えていた人に新しく来てもらって対応してもらいました。 数学はこれでうまくいきましたが、問題は「総合科目」でした。 これは「政治・経済」「歴史」「地理」の「総合」なんですが、これを教えるのにはその知識だけでなく、それを外国人留学生にも分かるように説明できなければならない。 だから、「日本語教師」の技術も必要。 で、この両方を持ってる人ってあまりいないんですよね。 というわけで、これから特に国内の日本語学校で日本語教師をしようという人はただ日本語を教えられれば良いという状況ではなくなってきていると思います。 特に入管の審査が「留学」「就学」に対して厳しくなり、学生が減っている現状では、日本語意外は教えられません、っていう人はいらなくなるでしょうね。 少なくとも私は面接で日本語以外に何が教えられるか聞いていました。 以前の日記で日本語教師養成講座に「入管・在留資格」に関する講義を入れたほうが良い、っていう話を書きました。 それだけじゃなく、「日本語能力試験」「日本留学試験」それから、各大学の留学生試験の状況なども教えるべきだと思います。 日本語に関する知識と日本語を教える技術だけでは、これからの日本語教師はやっていけないんじゃないでしょうか。 偉そうなこと書きましたが、これから日本語教師を目指すみなさん、以上のようなこともちょっとだけでも意識にとどめておいて、頑張って留学生から頼られる先生になってください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.10.20 10:01:34
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