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テーマ:DVD映画鑑賞(13600)
カテゴリ:2007~映画・ドラマ
以前こちらでも、時期はずれましたが映画館で上映されたのです。
行こうと思いながら、行けなかったのでDVDで見ました。 三人の監督のコラボレーション♪ ☆明日へのチケット☆(2005) 監督:エルマンノ・オルミ アッパス・キアロスタミ ケン・ローチ ストーリー オーストリアのインスブルックから、ローマへの列車が舞台。 あいにく飛行機が飛ばず、そのために満員の列車に乗った初老の大学教授。 チケットを手配してくれた企業の女性秘書に、ほのかな淡い感情を抱く。 ぼんやりと空想に身をゆだねているとき、連結部にいる赤ん坊連れの若い女性が、哺乳瓶でミルクをあげようとしていた。ところが、そこを通りかかった軍人に哺乳瓶を落とされてしまう。 翌朝乗り込んで来た中年女性と彼女に付き添う青年。 青年は兵役義務の一環で彼女の世話を命じられていた。 しかしこの中年女性が、口うるさいしわがままだし・・・ ビュッフェにいる三人のスコットランドから来た若者。 こつこつためた金でイタリアで開かれるチャンピオンリーグの応援のためにこの列車に乗っているのだ。 興奮でわくわくしている三人は、アルバニアから来たという少年と知り合う。 ~~~~~~~~~~~ 三つの場面は 初老の大学教授の話は、オルミ監督。 オルミ監督は「木靴の樹」を見たことがある。 素人さんを使った演出が得意らしいね~。 中年女性とその付き添いの若者の話は、キアロスタミ監督。 「桜桃の味」は鑑賞した。 イランの監督だよね。ドキュメントのような独特な手法。 ラストのサッカー観戦に行く青年たちの話が、ローチ監督。 この前「麦の穂をゆらす風」を見たばかりだ。 労働者階級や移民たちの日常をリアルに描く作品が多いのね。 独立した話ではなく脚本の段階で三人が練り上げたということで、三つの話が混ざり合ってひとつの話になっていくという感じ。 この鉄道旅行は、一本は老教授が乗ったオーストリアから。 そしてサッカー観戦の若者たちはイギリス、スコットランドから。 ということは中年の女性が乗り込んだ駅で、一緒になるのか乗り換えになるみたい。 そういえばアルバニアの一家が、乗換えをしていたね。 鉄道ファンにはうれしい作品でもあるでしょうね~。車内の様子も車外の風景も一緒に旅行をしているみたい。 ~~~~~~~~ 最初の初老の教授の淡い空想。 いくつになっても淡い恋心ってあるよね~。 次に起こるミルクのエピソードは現実に引き戻したという感じ。 この場面では、食堂車の中の客がこの教授の行動を見守っているというのが見られて面白かった。 私もちょっと拍手したくなっちゃう^^) でもね、淡い思いはこの現実で吹き飛んじゃったんだね、きっと。 本当はもう少し、淡い空想を楽しみたかったのではないかと思ったりしたなあ。 二番目の中年女性は、なかなかふてぶてしくてね~~。 はいはいと素直に従っていた若者が、だんだん「いい加減にしてくれ」って感じになっていくのもわかるわ。 実はこれを見たときはこの中年女性のほうが主なんだと思っていたの。 だからよくわからない話だなと思ったのよね。 でも、実はこの話はこのフィリッポという若者の話だったのね~~。 まあ、同郷の少女と懐かしい話をして彼は物思いにふけっていたものね・・ 何を思い出していたんだろうか? ラストの若者たちと移民の一家の話は、一番わかりやすいかもしれない。 なけなしの金で手に入れたチケットをなくしてしまうエピソードね。 移民の問題を絡めて、自分だったらどうするかなあと考えちゃう。 この三人のテンションが高くて若者らしい。 チケットを買った残りのお金で、イタリア靴を買っちゃったというところなんか笑っちゃったな。 素直に、こんな若者がいればうれしいなと思った。 列車に乗っていたアルバニアの一家が、この三つの話をつなげているのかもね。 (あ、でも真ん中の話にはかかわっていなかったようだけど) ************ 麦の穂をゆらす風:ケン・ローチ監督 木靴の樹:エルマンノ・オルミ監督 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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