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テーマ:映画館で観た映画(8361)
カテゴリ:2008洋画
☆ノーカントリー☆(2007)
ジョエル・コーエン イーサン・コーエン監督 トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム ジョシュ・ブローリン ウディ・ハレルソン ストーリー メキシコ国境に近い砂漠でハンティング中に、偶然、死体の山に出くわしたルウェリン・モスは、大量のヘロインと現金200万ドルが残されているのを見つける。危険を承知で大金を奪ったモスに、すぐさま追っ手がかかる。必死の逃亡を図るモスを確実に追い詰めて行くのは非情の殺し屋アントン・シガー。そしてもう一人、厄介な事件に巻き込まれたモスを救うべく老保安官エド・トム・ベルが追跡を始めるのだった。 ~~~~~~~~~~~~~~~ うむ、うむ~~ハビエルのマッシュルームカット!!^^) ボンベ片手に圧縮空気でシュバッと吹っ飛ばす。 不気味だ~~! きっかけは現金を手に入れたこと、そしてモス(ブローリン)が水を持って現場に戻ったことから始まる。 気まぐれかも知れない、現金を手にしてちょっと気が大きくなっていたのかもしれない。 もちろん水を持っていって助かるはずもないので(ほとんど死にかけていたし)、現金を手に入れた罪滅ぼしの気持ちだったのかな。 そこで、金の行方を追っていた組織から追っ手をかけられてしまうわけだ。 難しい話は置いておいて、シガーの通った後は死体がごろごろ。 とにかく、かかわった人間はみな命がないというすごい展開。 そのシガーと渡り合うモス。 シガー対モスの追いかけっこがかなり面白い! 粛々と追いかけるシガー。 彼の行動を予測しながら先手を打ちながら逃れようとするモス。 老警官は、このモスを保護しようとしているんだけど、後手後手に回ってしまうしシガーとは顔を合わせることはないのね。 追いかけるシガー(ハビエル) 彼独特のルール。 時にはコインの裏表で死ぬか生きるか決めたりもする。 理不尽である。 殺されるほうは、何がなんだかわからないわけである。 でも、彼にはそれが必要なことなんだというわけだ。 彼がよく言う言葉は 「皆が『殺す必要はない』と命乞いをする」って。 でも、どう見ても殺す必要はないんじゃない?って思うのよ。 彼は暴力と死、そして理不尽な運命をあらわしているのかもしれない。 このシガーを『自分の作ったルールで人を殺していく、国際社会の中でのアメリカを表現している』という見方があるんだってね。 そうなのかもしれない。 トミー・リー・ジョーンズ演じる老警官に『もうこの国はない』と嘆かせたりしているし。 『変えられると思っているのだろうか、一人で何ができる?』 そんな台詞もあったっけ。 ラストの老警官が妻に語る二つの夢の話。 亡くなった父親からもらった金をなくしてしまった話と、父親が明かりを灯して待っていてくれるという二つの夢の話。 え?そ、それで? 突然投げられた謎に見ているほうは戸惑う。 でもじわじわと後から考えさせられるわけ。 アメリカを現しているならそうとってもいいし。 私はどちらかというと、運命とか・・そういう風に見ていたなあ。 わけがわからないけど、時には理不尽なことが降りかかる。 一番自分にとって理不尽なことは突然の死だと思うのよね。 このシガーのように有無を言わさず、しかも説明もなしに『死』がやって来るんだよ。 まあ、シガーも自分のルールに基づいてやっているんだけど、時にはそのルールに外れる現実もあってね。 あ、彼も一人の人間で『死神』じゃあないのよねと思うのね。 運命を気取っているけど、彼もまた理不尽な出来事に振り回されるただの人間なんだもんね~。 そんなわけで、情け容赦ないがスリリングなサスペンスだった。 あ、シガーの代わりに雇われた始末屋・カーソン・ウェルズ。 演じているのはウディ・ハレルソン、あっけないんだけどちょっとおもしろかったな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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