「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のデヴィッド・クローネンバーグ監督とヴィゴのバイオレンス・サスペンス。
DVDは11/14発売
☆イースタン・プロミス☆(2007)
デヴィッド・クローネンバーグ監督
ヴィゴ・モーテンセン
ナオミ・ワッツ
ヴァンサン・カッセル
アーミン・ミューラー=スタール
イエジー・スコリモフスキー
シニード・キューザック
ストーリー
病院で働くアンナの下に、一人の少女が運び込まれる。意識を失くした少女は、女の子を産み落とし、息を引き取る。バッグに入っていた手帳にはロシア語で日記らしいものが書かれており、少女がロシア人であることが分かる。しかし、それは、ロンドンの裏社会に存在するロシアン・マフィアの恐ろしい犯罪組織に繋がっていたのだった。手術に立ち会ったアンナは、少女の身元を確認するため、ロシア料理レストランのオーナーに相談すると、自分が日記の翻訳をしようと申し出る。しかし、その後、謎のロシア人、ニコライがアンナに近付き始める・・・。
クローネンバーグ監督の映画がどうのこうのと話せるほど詳しくはないのですが、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」以上に渋くてバイオレンスなお話でした。
ロシアン・マフィアって怖いぞという話なんですけど・・
しかし、その仕事ぶりを実際に見せてはいません。
人身売買、薬や銃の密売など様々な裏の仕事があるのでしょうが、そういうものは見せずにひたすらレストランでの表の顔で話が進みます。
その分穏やかな顔をしたボス・セミオン(アーミン・ミューラー=スタール)が余計に不気味で怖いんですよね。
そしてその不肖の息子キリル(ヴァンサン・カッセル)はファザコンでアル中で同性愛者。
父親を乗り越えられない二代目。
粗暴ででも気弱なところもありって感じで、ヴァンサン・カッセルうまいです。
ナオミ・ワッツはまっとうな表の世界の女性。
裏の社会など知らない彼女、まっとう過ぎてハラハラさせられますけど。
ヴィゴは「ヒストリー・オブ・バイオレンス」の寡黙な過去を持った男ぶりから、今回も裏のある男(でも実際は裏も表も同じかも)として渋く演じております。
今回の方がより渋い感じがします。
サウナでの全裸格闘シーンは、お見事です。
やっぱり裸の時に襲われたくはないもんです^^;)
ストーリーの続きを感じさせるラストもなかなかよかったです。