こんにちは。
昨日、直売所の加工品部会の研修日帰り旅行がありました。
こんな企画でもない限りどこにも行かない人なので、参加してみました!
直売所を朝8時半にバスで出て、津島やすらぎの里へ…いったら、なんと定休日!(笑)
外は雨だし…で、時間つぶしに参加者の自己紹介timeに(^_^;)
皆さんベテランさんばかりの総勢14名でしたので、緊張しました~。
そして次に企業組合津島あぐり工房・おうちごはん あすも へ。
地域の伝統の味を子供たちに残したい、つなごう美味しい絆。というコンセプトのもと、女性グループが立ち上げ、独立されたお店です。
米粉パン工房と地元の食材を使ったご飯が食べられるカフェが一緒になったお店でした。
店内はこんな感じ。
パンとお惣菜が並んで売られています。
上の写真にある三角形のカステラパン、他の直売所でものすごく売れているパンなのだそうで、食べたらやっぱりすごく美味しかったです。
隣の味噌を混ぜ込んだ食パンも、白ごまの風味と味噌の優しい味わいが物凄くマッチしてて、それが米粉独特のもっちもちの生地を凄くあってて、とても美味しい!!!\(^o^)/
米粉パン、米粉と小麦グルテンのみで作られているのだそうです。
小麦粉が少しは入っているの物と思っていたので、ちょっとびっくりしました。
地元の食材を使った、美味しいご飯も頂きました。
野菜をふんだんに使ったとても優しい味で、とても美味しかったです!
そしてこのお店の代表・山下さんの話を聞きました。
農家女性として自立したい…という思いから始まった活動は、たった4人からのスタート。
都会に住んで親とも離れて暮らす人たちにはあまりよく分からないかもしれませんが、田舎に嫁いだ女性には、ほとんど自由な時間もお金もないのが実情です。
都会だと小さな子供を預ける施設も充実してますが、田舎だと子供は家で面倒を見るもの…という考え方が根強いのか、そういう施設自体がほとんどありません。学童保育なんて言うまでもない。
そういう点では、都会の方が女性が働くための補助施設や機会がたくさんあって、働きやすいと思います。(もちろん空きがなくて待機しなければならなかったり、お金がかかったりはしますけれど)
私も関西に居て、0歳児から預かってくれる保育所(夜7時まで延長可)、小学校3年生まで夜6時までみてくれる学童保育、と子供二人を預かってもらって仕事をしてました。
そういう補助施設がなければ、ほんと、女性が子育てしながら仕事をして自分のお金と時間を作ることは出来ないですね。
話がそれましたが、山下さんたちが始めた活動はその後紆余曲折あって、この「あすも」というお店を始められました。
女性にとって、とても勇気と力を分けてもらえるお話でした。
今では各地の団体が山下さんのお話を聞くためにこの店に視察に来られます。
私たちが行ったこの日も、私たちと入れ替わりで他の団体視察の方が来られてました。
そして米粉パンの事で山下さんにいろいろ質問したりしていたら、なんとスタッフの方が私のベーグルを食べたことがあって、しかも好きだということが発覚!(笑)
ビックリしつつも、とても嬉しい出来事でした~!
是非またお邪魔して、米粉パンとベーグルの作り方をそれぞれ交換伝授したいですね!
名残を惜しみつつバスは一路次の場所へ。
だんだん畑で有名な所だそうです。
では、その絶景ともいえる景観を~。
いやいや、すごいの一言でした。
急な斜面一面に細いだんだん畑が連なってます。
植えてあるのはジャガイモだそうです。
そして次にバスは宇和島の「きさいや市場」へ。
ここには米粉パン工房「みなみ」というのがあって、先だって話を聞いた山下さんが立ち上げから関わって成功させたパン工房です。
ここで米粉食パンを購入。あ、あすもさんでもたくさんパン買ったんですが、ここはやはり元祖の米粉食パンを買わないと!(笑)
米粉食パン、ずっしりと重い。
お米だけあって、スライスすると断面がキラキラと光って見えます。
生地はもっちもち!のしっとり!!
甘くてすごく美味しい食パンでした。
米粉パンって、まだまだお店もほとんどなくて普及していませんよね。
こんなに美味しいのに不思議。
大洲にもこんなおいしい米粉食パンがあれば面白いのになぁ…と思ってしまいました。
うん、マジで米粉パンの作り方、習いたい!
そしてその後バスは最終地点、道の駅三間へ。
ここは去年宇和島まで高速が伸びて開通した折、オープンした道の駅で、開店した時から独自のパフォーマンスで注目を集め、売上を伸ばし続けています。
その支配人さんのお話を聞かせてもらいました。
元百貨店の企画担当をされていた方だそうで、その考え方や発想は直売所のやり方をきちんとビジネスとして捉えて、いかにお客様に喜んでもらえるか?を最優先に出荷される農家さんにもその考え方を理解してもらえるよう、努力されていました。
あーなるほど。と、とても勉強になりました。
直売所って、どうしても出荷者側からの意見ばかりが出て、お客さん側からたった意見が出ないんですよね。
出荷者側からの意見ばかりにとらわれるから、それぞれの言い分があってまとまりがつかず、収集もつかない。
出荷者が居ないと直売所は成り立たないから、そうなってしまうのは否めない所ではあるんですが、でも、買ってくださるお客様がいないと、そもそも直売所として、商売として、成り立たないんですよね。
まずは、お客様ありき。
そういう根本的な所を見直さないと駄目なんだと、改めて思いました。
とても刺激になってとてもいい勉強が出来た研修でした。
こういう企画に参加できる機会を作ってくださった直売所に感謝しつつ…自分に出来ることは何だろうか?といろいろ考えて行きたいと思います。