あなたの町の　５５　つけ麺・ラーメン

[僕的コラム] カテゴリの記事

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• スタッフ育成。

  店舗が増えてきて、ひと月ごとに新たなスタッフが仲間になる。今、うちのお店はそんな感じです。スタッフの育成について、この頃よく考えます。以前も、このブログで書いたように弊社の理念は『１００年続く人作り、味作り、店作り』です。ラーメン屋は、商材（ラーメンそのもの）が命です。どんな強いチームを作っても、どんなサービス、すごいイケてる店を作っても肝心のラーメンの味がダメでは、ラーメン屋としては、成り立ちません。ラーメン屋という業態は、極論を言うとラーメンを食べるためだけに存在しています。しかしそのラーメンを作るのは、機械ではなくまぎれもなく人間です。１００年ラーメン屋を続けるためには、味作り、店作りの前に　お客様に感動、安心感を与えられるラーメンを作ることができる　人を作っていかなければなりません。弊社には、将来ラーメン屋で独立したいというスタッフが多数在籍しています。そのスタッフたちが将来１００年続くようなラーメン屋を作ることができるような人材に育っていく。そのことを僕はいつも考えています。人材育成の神髄は、『?啄同時』とよく言われます。スタッフが、破るべき殻（越えていくべき目標）を明確にした時社長である僕自身が、常に、スタッフの殻（越えていくべき目標）に向かって自発的にチャレンジする情熱を外から刺激し続けスタッフが殻（越えていくべき目標）を破る（突破する）為のサポートをしてあげること　　　　　　　　　　　　そう僕は考えています。自分をあきらめない人材であれば、何度でもチャレンジし、必ず夢に到達します。スタッフの皆さん、皆さんが僕との面談で明確にした長期目標　僕もしっかりサポートします。何度でもチャレンジし、少しづつ、一歩づつ　積み重ねることにより確実に夢へ近づくし、地道な積み重ねこそ　皆さんの人生にとって必ずや成功への道しるべとなることを約束します。毎日の積み重ね　それが夢に到達する　唯一の道　　。

  2010/06/02

• わかりやすさ。

  今日、朝　たまたまテレビを見ていたら、最近上映されている映画は字幕版が減って、吹き替え版が増えているというニュースをやってました。世代別に　字幕版か吹き替え版　どちらを見るかというアンケートを実施したところ、１０代と６０代は吹き替え版を見ると答える人が多かったそうです。６０代は、視覚能力等の問題もあって吹き替え版がいいのはわかります。若い世代では、吹き替え版を見る理由として多いのが『わかりやすさ』　をもとめているかららしい・・・・。自分のお店　らーめんということに関して、この『わかりやすさ』というテーマ僕は、いつも考えてメニューつくりをしています。　　　　中華そば　白壁あおい・・・・比較的わかりにくい味　　つけ麺・ラーメン　フジヤマ５５　・・・・わかりやすい味　　中華そば　鶴舞一刻屋・・・・わかりやすい味も分かりにくい味　両方　　　　という位置付けです。　僕の考え方としては、　　中華そば　白壁あおい　のある白壁界隈　官公庁・会社が多く　大人の街　　　　　　　　　　　　　　　　↓　　　わかりいやすい味ではなく、脂や調味料を抑えたあっさり味　　　じんわり後から旨さがわかる味　　　　　　　　　　　　　　　　↓　　　長く、地域に根差すお店になる。　　　　つけ麺・ラーメン　フジヤマ５５　のある大須界隈　若者向けのショップが多く　　栄も近いことから　若者の街　　　　　　　　　　　　　　　　↓　　　一口食べておいしい　というわかりやすさ。スープ濃度、塩分濃度　　　　　　　　　　　　　　　　↓　　　長く地域に根差すお店になる。　　中華そば　鶴舞一刻屋　のある鶴舞界隈　ＪＲ鶴舞駅という立地上　サラリーマン　　　学生　が　幅広い年齢の立地　　　　　　　　　　　　　　　　↓　　わかりやすい味もあっさりとしたじんわり旨さが伝わる味も両方提供　　　　　　　　　　　　　　　　↓　　　　長く、地域に根差した店になる。　　　　　　　　　　　　　　　という考え方です。　　　あと、メニューを作る際に考えていることは　　　わかりやすさ　飽きられるのが早い商品　　　　　わかりにくい　息が長い商品　　　　という傾向があるということです。　　　　一口目でおいしいと思う商品出す店は、インパクトはありますが、　　お客様に飽きられないよう定期的にメニューを入れ替える努力が必要。　　じんわりとおいしいと思う商品を出すお店は、　　老舗と呼ばれるお店はこちらの商品が多いと思いますが、やはり世代を越えて　　愛されるお店になる可能性があります。　　　一概には言えませんが、商品って　わかりやすいだけではダメで　どの世代にフィットする商品か、どの時代にフィットする商品か　って言うのもスゴク大事だと思います。　　※余談ですが、最近の洋服もこのような傾向が顕著にみられると　　　僕はひそかに思っています。　　　どんな事かと言うと、わかりやすい例で言ったらポロシャツ。　　　　ラルフローレンもラコステもブランドを代表する商品がポロシャツですが、　　　最近、馬のマークもワニのマークも大きいものが胸元についています。　　　『ラルフのポロシャツ着てるぞ!!』『ラコステのポロシャツだぞ。』的な（笑）　　　 各ブランドとも市場調査は当然しているわけなので　　　 時代は『わかりやすさ』なのかもしれません。　

  2010/04/22

• チーム作り。

  ここ最近、研修や講演会に参加するたびに、ある思いが強くなってきています。寅″衛門の赤塚元気さんや　てっぺんの大嶋啓介さん　のお話をお聞きし、居酒屋では当たり前にやっている強いチーム作り　働いているスタッフのモティベートが　なぜかほとんどのラーメン屋さんではやられていません。同じ飲食店カテゴリー　なのに・・・・・・・・・　居酒屋さんはやっている。ラーメン屋さんはやっていない。　なぜ。ラーメンは、強い商品力がある故　どうしてもメニュー開発が主眼になり人材教育はおざなりになっているという側面は確かにあります。しかし、商品作りにだけ主眼を置く店作りには、そのうち限界が見えます。いくらおいしい魅力的なラーメンを作ることができても、現場で働く店長の想いやモティベーションが低ければお客様に支持されることは絶対にありません。弊社の理念は１００年続く人つくり、味つくり、店つくり　です。図らずも、創業間もないころから、まずは人づくりからという想いがありました。居酒屋業界、ラーメン業界　飲食業界全般に言えることですが、この業界に飛び込んでくる人間は、紆余曲折を経て飛びこんでくる場合が非常に多いです。そんな人たちとのご縁を大切にし、僕自身が彼らに夢を見させること、自分の夢を語ることができる人材に育てること、社員もアルバイトも関係なく、そんな夢に向かって自ら輝き、周りの人たちにイイ影響を与える人づくりをすることが、強いチームを作る試金石となります。おいしいラーメンも大事ですが、働いてるみんなに夢を見てほしい。その夢に向けて、本気で取り組んでほしい。その想いがあってはじめて、おいしいラーメンができ、お客さんに喜んでいただけます。そう強く想う今日この頃です。弊社、スタッフのみんな、本気で強いチームを作ろうぜ!!

  2010/04/13

• 別れの季節です。

  この季節は、別れの季節でもあります。今年も一刻屋から３名の学生がはれて社会人となります。いずれも３年間、３年間、４年間と長きにわたりお店に貢献してくれまして、ホント感謝の一言です。ありがとうございました。いつもこの時期になるとたくさんの仲間の支えがあり、こんにちの一刻屋、あおいがあると実感します。これから社会人になる君たちへ。最近読んだ本の中にあった論語の教えを紹介します。論語に孔子の教えとして有名な言葉が記されています。「これを知る者は、これを好む者に如かず。　　　これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。」一般には「知好楽」として知られる言葉です。知る者は、好む者には及ばない。好む者は、楽しむ者には及ばない。という意味です。仕事を始めるにあたり、どんなにその仕事に知識があっても（もちろん知識がないと始まらないので知っていることは仕事をする上での最低限の基礎ですが）その仕事が好きだという人にはとてもかなわない。でもそれ以上に、その仕事が好きだという人もその仕事を楽しくてやっている人にはかなわない。つまり、その仕事、その道を極めるのは心から楽しんでやっている人なんだよということです。最初から楽しむのは無理ですが、若い時に知識を蓄え、自分に自信が出てきて、その中から仕事の楽しさを見出していけるといいですね。まさに、仕事は楽しく!!　Ｌｅｔ's　Ｅｎｊｏｙ!!　です。ぜひ、頑張ってください。

  2009/01/25

• 頑張らなくていいんだよ。

  今日、ふと思ったことがあります。僕は、車の中でよく槇原敬之のＣＤ聞くのですが（マッキーファンなので）その歌を聴いていると頑張らなくていんだよ、自分らしく、自分のペースでみたいな歌詞がよく出てきます。そういわれれば、最近の本や新聞の記事、テレビのコメンテータの話を聞いても、自分らしく自分のペースで生きる、そんなに頑張らなくてもいいんだよといった内容をよく耳にします。最近の親も少子化になったせいか子供に「そんなに頑張らなくていいんだよ」的な接し方をしている感じがします。（友達親子と言われているのがそれです。）僕自身もお店を経営しているので、アルバイトの面接とかでよく２０代の子たちと話す機会がありますが、確かに頑張らなくていいんだよ的な風潮が漂っている感じがします。いまいち生気がないというか。（あくまで僕の私的感覚です。）でも僕思うんです。戦後、日本が焼け野原から奇跡の復興を果たし、現在の日本があるのは、まさに僕たちの親の世代、おじいちゃんおばあちゃんの世代が、汗だくになりながら頑張りすぎるぐらい頑張ってきたからではないでしょうか。あの時代は、みんながんばるのが当たり前の時代だったのでしょうか。確かに時代が違うと言ったらそれまででしょうが、僕は人生のある時期は（特に１０代、２０代）猛烈にがんばったり、生き急いだりしながら、自分のペースをつかんでいく必要があるのではないのかと思います。猛烈にがんばれるうちが花だと思う。生き急げるなら生き急いだ方がよいと思う。そこを経験することによって人間としてこれから生きていく上でのベースが作れるのではないでしょうか。僕はそう思います。もっともっとがんばりましょう。もっともっと生きいそぎましょうよ。え、おまえもがんばれって。そう、僕もがんばりますよ～。もちろん。

  2008/12/29

• キャンセル続出らしいです。

  今日の、中日新聞夕刊見てまして、一面に『不況深刻。キャンセル続出』の文字が。記事によりますと、このところの景気悪化によって、企業が忘年会を取りやめたり、宴会費用を縮小しているとのこと。かつてないほど、今年は飲食店にとって厳しいらしい。全体のパイが今後縮小傾向になっていく中、ただでさえオーバーストア気味の飲食業界、当然奪い合い、競争激化が来年以降もっと激しくなっていき、新しくお店ができては、消えていく生き残り合戦がもっと加速していくと思います。僕も、飲食業界に身を置いている一人。周りの業者さんの話、業界の友達の話、いろいろ聞きますと、今月11月は近年まれに見る非常に厳しい月だったと聞きます。来年は、もっと厳しくなることは想像に難くありません。不況。景気後退。最近、テレビや新聞でよく聞く言葉ですが、飲食業界に携わっている人々は、ひしひしと感じているはず。今こそ、地に足をつけ、地域のお客様にもっともっと愛される中華そばをまじめに出し続けていきたいとあらためて強く思っています。これからも御贔屓にしてください。あと、個人的には以前このブログでも書いたように進化論のチャールズ・ダーウィンの『最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き延びるわけではない。唯一生き残るのは『変化できるものである』』という言葉をかみしめ、来年以降起こるであろう劇的なパラダイムシフトに柔軟に対応していく経営者でありたいと思っています。

  2008/11/29

• 継続は力なり。

  １０日ぶりの更新です。ブログを再開したのが今年の２月で、今年一杯はできるだけ毎日更新していこうとひそかに思ってブログを書いてきたもんですが、先週、今週のようにちょっと時間に余裕がなくなると、まったく更新できなくなります。正確にはブログを書こうと思わなくなります。継続するのって難しいものです。将棋　永世名人の羽生さんも「一つの道を継続し続けられることが力であり、それができるのがプロフェッショナルである。」と言ってました。継続するといえば、僕の仕事は正に継続する仕事ともいえます。当店は、中華そば専門店ですので、当然、メインの中華そばを毎日作り続けています。地味に、毎日、まったく同じことの繰り返しです。もう、かれこれ１０年以上は作っているわけですので少なくとも、１日１００食作るとしても、１００食×２８日/月×１２ヵ月×１０年＝３３６,０００食になる訳で、３５万杯ぐらいは実質つくっていると思います。（一刻屋も合わせれば相当杯数になります。）そんな、毎日ホント同じことの繰り返し、同じものを作り続けているのですが、その中でもこれが不思議と毎年のように、発見があります。これが、こうなっていたからこうゆう風味になるんだとか、この時間、このタイミングだったんだとか、この調理法にすれば味のブレが少なくなるだとか。大きな発見から小さな発見までホント様々。毎日、同じことを同じ時間にやっているのに、突然天から降ってくるというか、重要なことを発見します。こういったときに、どんな形であれ、とにかく石にかじりついてでも継続していくことで、ある時、臨界点（ティッピングポイント）みたいなのに行き着き、ブレイクするというか、発見するもんなんだ。まさに「継続は力なり」ということが体で感じることができます。皆さんは、継続していることはありますか。時にはやめたくなったり、苦しくなったりすることもあるでしょうが、継続すれば必ず花開くと僕は信じています。今やっていることが、好きであるならば、続けていくことを僕は勧めます。

  2008/11/07

• この言葉、心に刻みます!!

  最近、今後のお店のあり方について、いろいろ考え、計画を練っています。２０年、３０年、５０年とお店を続けていくにあたり先日のブログにも書きましたが、この世は諸行無常です。常にあり続けるためには、｢変わらないために変わり続ける｣ことが大切だと、いつも心に刻んでいます。先日本を読んでいて、こんな言葉に目が停まりました。｢いろんな人がいろんなことを言うのは信念があるかどうかを試しているだけ｣すごく、腑に落ちました。とかく、人間、現状維持が一番心地よいと言われます。どんな仕事でもそうですが、新たな展開をする時には、すごくストレスがかかります。自分自身も、周りの人々も。もちろん人生の諸先輩方、一緒に働く人たち、友人、両親、いろんな人がいろんなことを教えてくれます。(忠告してくれます。笑。)これは、すごくありがたいことで、衆智を集めることは絶対に必要です。経営者として。一人の人間として。しかし、最後は、やはり自分の根源というか、自分の軸に魂があるか、信念があるかどうかによって、おのずと結果は出るのだと思います。答えは自分自身にある。周りの人々は、それを気付かせてくれるのです。これからも自分の心の声を聞き、信念にしたがって生きていきたいものです。僕の結論｢謙虚に周りの人の声を聞き、最後は信念(魂)に従い行動する｣心に刻みます。この言葉。

  2008/06/23

• ミッキーマウスとイチローが・・・

  先日、仕事が終わり、深夜、テレビ朝日系列の『Ｇet Sports』というちょっとマイナーなスポーツ番組を見ていたら、イチローの対談をやっていました。最近印象に残ったことは？みたいなことをインタビューアーに聞かれていて、イチローの返答が面白かったんです。インタビューアー『最近、イチローさんが、何かこれはと思ったことあります？』（こんなニュアンスだったと思います。)イチロー『トーキョーディズニーシーですね。』彼独特のちょっとたくらんだ笑顔で答えます。インタ『え？！トーキョウディズニーシーですか？』イチロー『そう。東京ディズニーシー行ったんですよ。オフに。そこでミッキーマウスのショーをみたんですよ。これに感動しました。』インタ『ミッキーですか？何で？！』（そりゃ、イチローとミッキーです。戸惑いますわね。)イチロー『ミッキーって一人しかいないんだって。世界中に。』インタ『はあ！？』イチロー『ディズニーランドって世界中にあるでしょ。フランス、アメリカ、中国、日本。ミッキーが、日本のショーに出てるときは、他の国のディズニーランドでは、ショーにミッキーマウスは出てないんだって。ミッキーは一人だから同時に出てたらおかしいてことなんだって。ディズニーランドは、夢の国。そこまで徹底しているんだって。そのプロ根性、僕ももっと徹底して細部まで磨かないといけないと思った。』ね。すごいでしょ。ディズニーランド行って野球観を磨いてくるんですよ。イチローほどのトップアスリートが。でも、どんなことからも吸収できるからこそ、今のイチローがあるのかもしれません。ミッキーからも学ぶ姿勢。あっぱれです。

  2008/04/16

• 変化に対応できるもの。

  先日の、デニーズ　５７３店舗中１３０店舗の閉鎖するという記事を新聞で見ました。僕の子供の頃は、まだファミレスが全国に出店しだしたはしりの頃で、よくウキウキしながら家族ですかいらーくやデニーズに行った覚えがあります。その頃は、いつ行ってもウェイティングだったような記憶があります。それから、約３０年ぐらい経って、かつての勢いはもう見る影もないですよね。いまや。進化論で有名な　チャールズ・ダーゥイン　の有名な言葉があります。※この間、たまたまワイドショーを見ていたら小泉元首相もこの文章引用してました(笑)『最も強いものが生き残るのではなく、最も賢いものが生き延びるわけではない。唯一生き残るのは『変化できるものである』そうです。変わらないために変わり続ける。肝に銘じます。改めて。

  2008/04/13

• スープの話をします。

  今日は、久しぶりに当店の中華そばについてお話します。『中華そば　鶴舞一刻屋』も『中華そば　白壁あおい』も基本的には、同じ食材でスープを取ってまして、もちろん当店最大の特徴である大量のたまねぎを使ってダシをとってます。（超熟成たまねぎスープと店前に掲げています。）今日、あるお客さんから『ここのスープは、ホント独特だよね。スープの色を見るとかなり塩辛そーだけど、ぜんぜん塩辛くなくて、少し甘みもあって･･･初めて食べたときは、ん？！･･･初めて食べる味。って感じだったけど、２、３回食べるとクセになるよね。』僕『あっあっ･･･ありがとうございます!!。』それしか言えませんでした。なぜなら、まさに、僕が考えているスープそのものだったからです。野菜の甘みがあって、色は濃いけど塩辛くなく、深みがあるスープ。どこにもない唯一無二のスープ。そうそう。そういえば、このブログで麺のお話はしましたが、肝心のスープのお話をまだしていなかったので、この機会にお話します。そもそも当店のスープは、通常のラーメン店とは、まったく違う発想から出発しました。《　違いその１　》現在多くのラーメン店で主流となっている素材を重層的に重ねた、厚みのあるスープではなく、素材を厳選することによって、素材の特徴を出していくスープなんです。足し算のスープではなく、まさに引き算のスープなんです。《　違いその２　》通常ラーメン店でのスープの考え方として、動物系、魚介系をダシの柱として、動物系の臭み消しや、少しの甘み付けなどの目的で野菜を投入するのですが、当店は、この発想とはまったくま逆で、野菜の風味、野菜が持っている甘みを柱として、コクとか深みを増すため、動物系、魚介系を突出しないぐらいの分量に抑えて投入しています。ですので、独特な野菜（玉ねぎ）のスープとなります。《　違いその３　》現在の業界の流れで主流となっているのは、魚介系をうまく使い、魚介のダイレクトな風味、旨みを前面に出しながら動物系と合わせるといった形のもので、いわゆるダブルスープや豚骨魚介といわれるものです。最近では、節系を粉末にして、直接どんぶりに入れるお店も数多く見られます。これは、魚介の風味を大切にするものなので、提供時に小鍋などで温めて、フレッシュなスープの状態で提供するお店も数多く見られます。しかし当店は、また、これとはまったく発想がま逆なのですが、基本的にスープを継ぎ足し、醤油等の調味料をダシとあらかじめ合わせて、ある程度寝かせます。で、寝かすことによって、スープの角をなくし、まろやかにさせて、ある程度深みが出てきた段階で提供しています。(カレーやシチューの２日目にまろやかになって、深みが増すのと同じ原理です。）実は、スープが濃い色をしているのは、醤油の色だけでなく玉ねぎスープが熟成した色なんです。なので、魚介の風味が突出しているスープではなく、すべてがの風味、旨みが合わさった状態で提供しています。※先日の中京ＴＶ　ＰＳで、秀ちゃんラーメンの河原さんが、おっしゃっていた、『うちのスープうなぎのタレみたいな感じなんですよ』と同じ思想です。老舗と呼ばれる昔ながらのラーメンを提供しているお店は、継ぎ足しのスープ（何十年もののスープ）を提供しているお店意外と多いんです。こんな独特な製法で仕込んでいる中華そばですが、今後も、地域のみなさまに愛されるお店作りをスタッフ一同努めて参りますので、変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い致します。長文となってしまいましたが、（スープの話をすると止まりません（笑））お付き合いくださりありがとうございました。

  2008/03/21

• 僕の最初の店一刻屋について

  今日は、僕の最初の店『中華そば 一刻屋』についてお話します｡僕がこのお店を立ち上げたのは、Ｈ１５年９月１５日僕が３２歳の時です｡開業する前に１年ほど、両親の店や名古屋市内の店３件で昼も夜も睡眠時間４時間ぐらいで毎日かなり働きました｡両親の店だけでなく他の店で働くことにより、いろんなことを学びました｡しかし、働いて１年未満のいちアルバイトにラーメンの秘密を教えてくれるほど世間は甘くなく正直言って、ぶっつけ本番状態で開業し（今思うとよく開業したなと思います｡)当初は毎日心身ともにヘロヘロでした｡そんな中、地元のテレビ局の人気グルメ番組『ＰＳ』の取材を受けまして放映された次の日から、開店前に２０人～３０人の大行列｡毎日、開店前行列を見るともう頭がくらくらする始末｡行列を見てみないフリをして（並んでいただいたお客さんスミマセンでした。）毎日必死に中華そばを作りつづけました｡必死に走りつづけてあっという間に１年が過ぎ、２年が過ぎ現在に至っております｡ありがたいことに、開業当初からコアな常連さんに支えられて、順調にここまできました。これからも、地元に密着し、地元に愛される中華そば屋であり続けられるよう心に刻み従業員ともども精進いたします｡ありがとうございます｡

  2006/03/06

• 麺の道パート２

  昨日の続き･･･そんなことがありながらも、山奥で高速道路を作っていたわけですが、実は僕大学時代からかなりのラーメン好きで西区の万楽さん、千種区の金龍さん、天白区のの山ちゃんさんなど、結構通ってまして、就職してからも週末には下山して、地元の評判のラーメン店に通ってたんで、ラーメンとのただならぬ運命を感じ始めちゃったわけです｡そうなると熱しやすい僕の性格上、日に日にラーメンへの思いが強くなり実は、僕が作りたいのは建築物ではなく、ラーメンなんじゃないかと思うようになったんです｡(単純ですねー)結局、両親から衝撃的告白をされてから７年の歳月を経て自分の最初の店『中華そば 一刻屋』を立ち上げることになりました｡大学の頃はそれなりに楽しい生活をしてきたわけですが、まさかその１０数年後にラーメン屋になってるなんて夢にも思ってないわけで、『人生って不思議ーなものでーすね♪』（ｂｙ美空ひばりさん)

  2006/03/05

• 麺の道パート1

  今日は、僕がこの麺の道に進んだいきさつをお話します。そもそも、子供の頃から物を作るのが大好きだった僕｡レゴを毎日組み立てては壊し、組み立てては壊し、いろんなものを作ってたんです｡そんなのが背景にあったんでしょうか。大学は地元名古屋の理工系大学を卒業し、バブル景気真っ盛りの建設会社に入社。岡山で高速道路作ったり、飛騨高山で高速道路作ったりといろんな土地で地図に残る仕事をしてきました。そんな折、両親から突然の知らせが・・・両親　　『ラーメン屋開業したから』僕　　『ハァ？』（実はこの頃、天然記念物の日本カモシカが出るような山奥で高速道路を作ってたので半年以上、両親と音信不通になってたんです｡）　　『ラ、ラーメンって･･･唐突過ぎるんですけど』実は、両親はずーとラーメンのラの字も関係ない洋品店をやってまして、当然僕は洋品店やってるもんだと思ってましたし、ラーメンの話題なんて一度も聞いたことがありませんでした｡その時の両親とのやり取りは、衝撃的で今でも鮮明に覚えています｡その年の暮れ、正月休みで半年振りに下山して、実家に帰った時なんと実家がほんとにラーメン屋になってたんですよ！ラーメンとの出会いはこんな突然のものでした。しかし、この衝撃的出合いこそ僕がこの道に興味を持つ一つのきっかけとなりました｡明日に続く････　　　

  2006/03/04

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