郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1) 甲斐鐵太郞
郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1) 甲斐鐵太郞郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1)郡上おどりの大提灯が熱い太陽に照らされていた。郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1)吉田川には鮎釣りをする人が。2020年8月22日撮影。郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1)旧庁舎前には郡上おどりの屋台が。中止は寂しい。郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1)2019年8月14日撮影の旧庁舎前の郡上おどり。郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1)郡上おどりの衣装の浴衣の宣伝の坊や。マスクがある郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1) 甲斐鐵太郞郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その2) 甲斐鐵太郞郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1)郡上おどり会場となる新町通りの人出のもよう。郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1)郡上おどりの会場近くにある旅館街は静かだ。郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1)上八幡の郵便局の集荷巡回の車が動いていた。郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1) 甲斐鐵太郞(本文) 2020年 郡上おどりは実施しない。代わりに少数の地元の人による踊りのもようを何度かインターネットでライブ配信する。地元の踊り上手による郡上おどり実演のライブ配信がされる。「郡上おどりライブ配信特設ページ」で視聴。8月24日(月)枡形地蔵祭 20:00~9月5日(土)おどり納め 20:00~ 山のほうにあって川が流れる地域の経済は林業、農業、川にまつわる漁業などが主体となる。郡上市になった白鳥(しろとり)町の白鳥駅前の賑わったのは昭和30年代であった。林業などに従事する人が多く、白鳥駅前の商店街に人々は買い物に訪れた。自然と折り合う産業が栄えたのは昭和30年代までであった。その後は工業としての工場による産業が栄えるようになり、工業は臨海部に集積した。郡上市を流れる長良川は濃尾平野をつくりだし伊勢湾に注ぐ。濃尾平野の工場で作られた自動車は埠頭から海外に送られる。自動車のための鉄は港湾部の製鉄所から供給され、また化学コンビナート湾を取り巻くように林立する。 人は沿岸部に集積し、山のほうの地域は過疎になる。やっとのことで引っ張ってきた工場は中国に移る。残るのは第一次産業にまつわる経済である。日本のどの地域でも産業比率として一位にあるのは第三次産業従事者である。放っておいても第三次産業の従事者は増える。コンビニ、喫茶店など飲食店に雇用が集まる。郡上市は郡上八幡を中心地として観光業の比率が相対的に高まっている。夏季の「郡上おどり」は期間中延べ30万人を超える観光客が訪れる。高鷲、白鳥、明宝、大和地域にスキー場がある。 古い統計資料(2000年国勢調査)による郡上八幡町の産業人口は第一次産業就業者数1,495人(6.2%)、第二次産業就業者数9,963人(41.4%)、第三次産業就業者数12,624人(52.4%)である。2004年3月1日、郡上郡7町村(八幡町・大和町・白鳥町・高鷲村・美並村・明宝村・和良村)が合併して郡上市になった。2019年2月1日現在の郡上市の人口は4万2千人である。 郡上地区を流れる長良川の鮎は極上である。京都の料亭に運ばれるのが郡上鮎だ。白山を水源に岐阜県側に流れ出る長良川の上流の郡上鮎はこれぞ鮎といえるほどに美味である。急峻な流れと良好な水質に育まれた郡上鮎は姿かたちが良く、身が締まり、香り、味とも鮎の一級品なのだ。郡上鮎はブランド鮎になっていて高値で取引される。川で獲れた鮎は郡上漁協に集められ日ごとに値が付けられる。郡上地区で釣った鮎を漁協に卸して得たお金で宿代をつくって一夏を鮎釣りに興じる人がいる。郡上地区は鮎文化、川文化が独自に発達したも日本でも希な地域なのである。夏場の鱒釣りの対象となるのがサツキマスである。体調44cmにもなるサツキマスを現代の釣り人はルアー釣りの対象とする。 郡上市では郡上おどり、白鳥おどりなどの盆踊りは夏場を通して行われており、8月13日、14日、15日、16日は夜が白むまで踊り明かす徹夜踊りが名高い。郡上市の盆踊りは霊峰白山への信仰と結びついている。白山は石川県の山かと思いきや郡上の人々は自分たちの霊峰としてあがめる。郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その1) 甲斐鐵太郞郡上おどり、長良川そして郡上市のこと(その2) 甲斐鐵太郞2020-08-24-gujo-dance-nagara-river-and-gujo-city-part-1-