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カテゴリ:ヨーロッパ紀行
2003年3月に訪れたドイツ・ハンブルクは、エルベ川に面した港湾都市である。ハンブルク港は800年の歴史を持つそうであるが、それは石造りの重厚な建物からも推察できる(右写真)。 港湾というからには、通常、海に面していると思うのだが、ここハンブルクは北海からエルベ川を遡ること約80キロほどのところにある。海にも面していないのに港湾都市と呼ばれるのは、変ではないかと思ってしまった私である。 湾というと、英語ではGulf(ガルフ:ペルシャ湾など)やBay(東京湾、相模湾、他)であるが、海や湖の一部が陸に入り込んだ地形のことである。従って、湾という文字が使われているのには違和感を感じたものだが、どうやらこれは日本語だけの問題だと納得する。港湾とは、英語ではPortと訳されており、もともと湾の意味がないようであった。 河川に面した港湾ということでは、私が10数年ほど前に滞在したアメリカのポートランドもそうである。ここは、海岸線から100キロほど内陸に入っているが、大河コロンビア川と、支流のウィラメット川とが合流し、オレゴンの木材の積出し港となっている。そのほかには、ロンドンや、オランダのロッテルダムも同じ分類のようである。 そして、ハンブルクはというと、コンテナ取扱い量が欧州2位、そして世界でも8位にランクされているという。エルベ川対岸にはコンテナ積出し港、あるいはドックだろうか、そして手前は、客船ターミナルとして賑わっていた(下写真)。 なかなか日本の感覚では、河川にある港湾というイメージを持ちにくいのであるが、さすがに大陸である。ここが川であり、海までまだ80キロもあるとは、とても信じられないような光景であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.03.15 22:42:17
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