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カテゴリ:ヨーロッパ紀行
怒涛のように過ごした今週、週末を迎えるにあたり、久々にリラックスした気分でパソコンに向かっている。そして、ちょうどドイツから帰国して1週間。思えば、現地8泊という、このご時世にしては長い日程の出張であったが、クレーム対応という難局もあって、私にとってはなかなか気の抜けない出張でもあった。 またそれに輪をかけたのが、車でドイツからオーストリアやスイスへと走ること、トータル約3000キロ弱。すっかりヘトヘトになってしまったのだが、そんな中で唯一の自由時間は、シュツットガルトStuttgartでのひととき。幸運にも土日を得ることを得た私は、宿泊する前日にホテルの予約を入れていたシュツットガルトで週末を過ごす。今から振り返ることちょうど2週間前のことだ。 オーストリアのグラーツ郊外からザルツブルグ、ミュンヘンを経て、シュツットガルトまで車を走らせること6時間半。アウトバーンを出た車は、ひたすら坂道を下っていくのだが、それはまるで谷底にある街。シュツットガルトは、まさにそういう盆地の中に突然現れた都会のような街、それが第一印象であった。 フランクフルトまで車を走らせる同僚とその街で別れたのも、実は旧知の知人と会う約束をしていたからで、実際にその翌日に会うことになるのだが、到着したばかりの私の頭は、当時のブログ(前回)にも述べたようにオーストリアからの帰路、目前にしながらも立ち寄れなかったザルツブルグへの想いに支配されていたのであった。 インターネットで、実際にザルツブルグまで日帰りすることが可能ではないか?と鉄道のタイムテーブルを調べてみたものの、ミュンヘンで乗り換えてザルツブルグに行くには5時間以上は覚悟せねばならず、週明けに仕事の山場が来ることを考えると、やはり無謀と言わざるを得なかった。うまく機転を効かせれば、ザルツブルグで車から下ろしてもらい、翌日電車でシュツットガルトに入ることの方がよほど良かったのだが、そういう頭が働かなかったのが悔やまれるところだ。 そんなわけで、シュツットガルトという街を歩くことに、自身あまり期待していなかったのも事実であった。実際に下調べも殆ど無く、ベンツやポルシェ、ボッシュなど、ドイツの自動車産業の中心都市というイメージしかなかったのだが、実際歩いてみると、いやいや美しい街であった。 中央駅近くのホテルに宿泊したのも、交通の便を考えてのことだが、オアシスと言ってもいいだろう美しい建造物群をその近くに見ることが出来たのは幸いであった。メインストリートの喧騒に教会の鐘の音が交錯し、その一方でどっしりと佇む歴史の重みを感じさせる建造物。その一部をここにご紹介するとしよう。
(上左右:州立劇場・新宮殿、中左右:旧宮殿・州立絵画館、下左右:シラー広場からStifskirche(教会)・シラー像) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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