クルーズも無事に終わり、円形劇場、お買い物、コリント運河とツアーはスムーズに動いていると思った矢先、ガイドのKさんが、今晩は都合で来られないと言う。
自由参加のリカベットスの丘が残っていたが、今晩は昼間のドライバーさんとはまた違う方が来るそう。
日本語はもちろん、英語も話せないらしい。唯一ギリシャ語が話せるだけ。
大いに焦った私は「あ、ちょっとKさん、やっぱり不安ですよ」と訴えるけれど、
「ダイジョブダイジョブ。まず会ったら私は添乗員ですって言えばいいよ」
私は添乗員です...「イ メ アルヒゴス」
あ、その前にこんにちはだな。こんにちははね...「ヤス」でいいよ。と、いとも簡単にペラペラペラペラ...
余裕のない私は「あ、あ!ちょっとちょっと待ってください、ノートに書きます。えーとすみません、こんにちはは何でしたっけ。あ、そうじゃない、夜だからこんばんはですよ、Kさん」なんてたじろいでいると、
Kさん「こんばんはもヤスでいいよ」
えーーっとこれだけ?困ったなぁ。「もう二言、三言、何かないでしょうかね」とお願いすると、
「あ、そうだ。バスを出して欲しい時は『パメ!』って言えばバスを動かすよ」なんて言うのでした。
『パメって言ったって、なんか...馬じゃないんだからね』とすっかり困惑したペンギンは、お客様の集まっている所に行き、今晩は自由参加ですが、リカベットスの丘はどうしますか、と控えめに聞いてみた。
すると、ありがたいことに、皆さん口をそろえて、昼間、陽に当たりすぎてもはやクタクタなので、おいしいものを食べてホテルでゆっくりしたいとのこと。
あぁ~!助かったよ。肝試しじゃあるまいし、もうやってられないよ~、と安心してロブスターのおいしいレストラン『PSAROPOULA』へ。
メニューはロブスター、シーフードフライ、スープ、サラダで、デザートにスイカが!
昼も夜もシーフードフライで普通ならクレームがつきそうだけど、皆さんご満悦。
本当にシーフードのおいしいギリシャでありました。
さてやっと帰国のこのツアーの帰国日のスケジュールは...
6:45 モーニングコール
7:30 バゲージダウン
8:20 ホテル出発
8:45~8:55 国会議事堂にてスナップタイム
9:00~9:15 フィロパポスの丘にのぼりスナップタイム
~10:40 アクロポリスの丘
10:50~11:30 買い物
空港チェックイン。
フランクフルト系由で成田へ
東京での打ち合わせで知ったのですが、本来ならばギリシャ発
16:45のOA163便でフランクフルト着19:45の予定が、
13:55のルフトハンザ1083便に変更、FRA着が15:50となり、成田への乗り継ぎ便である日本航空408便の出発時間21:40までの乗り継ぎ時間が6時間もあいてしまうことになるのです。
会社からは一人15ドルの予算で、フランクフルトの空港内レストランで17人分の食事を手配するように言われていましたので、フランクフルトに到着するや、再集合時間と場所を皆さんにご案内して、即、適当なレストランを探しにかかりました。
予算一人15ドルですから、あまり高級でもいけない。かといってカフェでもいけない。そして、17人がいっぺんに入れそうな所...。
やっとみつけ、相談を持ちかけると、これまた英語のできない責任者の方がいらして、ドイツ語のみ。私のドイツ語レベルは簡単な挨拶のみ。
メニューにはないけれども、この予算で簡単にドイツらしいものを食べさせて欲しいのだというこちら側の要求を筆談で(絵などを使って)伝えて、ソーセージ、ザワークラフトを入れたとても良いメニューを考えて提示してきて下さったのです。(ソーセージ、ザワークラフト、トマトスープ、ドイツパン、フルーツサラダのアイスクリーム添え)
予定になかったこのドイツでの食事はいうまでもなく、お客様は大変喜んでいました。
あとは、広いフランクフルトの空港内を皆さん、見学されていました。
こうして翌日の日本時間16時に成田に到着し、波乱万丈ツアーは幕を閉じましたが、なんとも待ち時間の多いツアーではありました。
本場ドイツビール
ドイツパン
ドイツ製ソーセージ