株主総会回顧録
先日、とある株主総会に一人の投資仲間と共に参加してきました。1)その会社は株主に対して明らかに不利になるような ふざけた政策をとったので 株主の意見として『NO』突きつけるため2)その後、こちらが行う法律的手続きを円滑にするため以上の2点の為にわざわざスケジュールを調整して株主総会で文句を言ってきました。行ってみてまず驚いたのが参加している人間は殆どがスーツ姿でサラリーマン風であった事です。スーツではないのは私と友人意外には見られませんでした。そこで嫌な予感がしました。私の感覚では投資家という人種はこういう場所ではスーツ姿にならないものですから、この人達は会社の持ち株会から駆り出された社員なんじゃないかと。名目上は株主ではあるものの実質は会社の言いなりで資本家的な思考を全く持っていないのではないかと。そうした疑問を抱きつつも株主総会が始まり、問題の議案が社長より言い渡されました。そして質問の時間となり、一人目の質問は元役員っぽい方より・デューディリジェンスの算定が納得できない・役員選出が株主総会から完全に認められた訳ではない・役員の顔ぶれでは事業部門で弱い部分が生じるなどなど詳細な質問が多数出ました。それらの質問は理路整然とした質問で明らかに会社サイドに問題があるにもかかわらず『法律的には問題ない筈だ』『上場会社である以上、株価を無視出来ない』と、社長はのらりくらりとかわしていくのみでした。そして二人目は私が質問です。私は一人目の人と内容が少しかぶったのですが、デューディリジェンスの算定を会計データより抽出して『どうやってもその結果にはならない、 小学生でもその計算結果はおかしいと分かる』『この様な株主価値を毀損する経営陣に対しては 法的手段で経営責任を大いに問いたい』などと頑張って責めてみました。しかし、社長はまたしてものらりくらりと株価を無視出来ないとの一点張りです。最後の3人目の質問が友人でした。・役員が株式を保有していない為にいい加減な資本政策になる事・その様な意思決定がなされた 役員会議の議事録を提出しないのは何故か・役員が株主総会の途中で寝ている事・デューディリジェンスの依頼先がそもそも適切でない事などなどを責め立てました。しかし、社長はまたしても・役員の保有株数を教える義務はない・様々な過失についても法的に問題ないなどなどのらりくらりです。こうして長い質疑応答が行われ終わった所で採決に移ったのですが、『この議案について賛成の方は挙手を願います』と言われたと同時に会場はほぼ全員の手が上がったのです!!!それと共に会場は拍手喝采です!!!はぁ~~~~???お前等、今までの話の流れを聞いてんのか!??やっぱりこいつ等社員だ・・・出来レースってのはこういう事を言うのかwwwこうして、明らかに経営陣に過失があったのが晒された株主総会だったのですが、数の論理で不当なジャッジが行われるという完全アウェーの気分を味わう事になりました。中国とかに行って優勝して来るサッカー日本代表とかって凄いのね。