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テーマ:史跡めぐり(508)
カテゴリ:城跡と史跡(千葉編)
「妙見さま」と呼ばれる妙見信仰の頂点にあったのが、千葉市にある千葉神社(妙見大本宮)です。
門かと思っていたら、「尊星殿」と名付けられた社殿でした。 楼門と社殿を兼ねた珍しい造りとなっており、祭神である「北辰妙見尊星王」の分霊が祀られています。 この「北辰妙見尊星王」が「妙見さま」として親しまれ、「北辰」の名にある通り、北極星と北斗七星の神霊です。 尊星殿の中央には、八つの星宮が八角形に並ぶ「福徳殿」が置かれていました。 名門千葉氏の祖である平良文は、戦のたびに妙見尊に祈願して勝利を収めてきました。 その後は千葉氏一族が代々守護神として厚く信仰し、千葉氏第3代の千葉常忠がここに妙見尊を祀ったのが始まりとされています。 社殿が上下2段に分かれた本殿。(平成2年に新たに竣工されました) 千葉氏の元服式も、毎回妙見本宮で行われてきました。 上総・下総の城跡を訪れると、曲輪の跡に妙見宮が建っていたりして、今もその名残を見ることがあります。 千葉氏は房総平氏の流れを汲み、鎌倉時代には下総守護としてこの地に君臨してきました。 戦国時代になると小田原の北条氏に従ったことから、豊臣秀吉による小田原攻めの時、北条氏の滅亡とともに千葉氏も滅亡しています。 境内から外れたところには、稲荷神社・金刀比羅神社・厳島神社などの末社が並んでいました。 さらに本殿の隣には、旧本殿が移築されています。 千葉神社旧本殿「千葉天神」(昭和29年再建) 元々は1182年に菅原道真を祀ったのが始まりです。 妙見尊の神紋である「月と星」に由来して、「ツキ(月)を呼び、星(勝利)を拾う」という縁起の良さから、合格祈願の神様として知られています。 千葉氏亡き後も、守護神である「妙見さま」だけは、今もここで人々の信仰を集めているようです。 関連の日記 千葉城(亥鼻城)→こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022/02/02 07:12:48 AM
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