バレーボール世界選手権、終わってしまった・・・・・。
バレーボールの世界選手権、終わってしまいましたねー。日本男子は8位。ま、上出来といっていいのではないでしょうか。目標の8強入りを果たしたのですから。欲をいえばきりがありません。第2次ラウンドで、チュニジアをやぶり8強入りを果たした段階で、私は「今の段階で8強入りを確定させれば、あとひとつかふたつぐらい順位を上げて、7位か6位ということもありうるかも」、と予想を立てましたが、残念ながらこの予想は当たりませんでした。やはり2次ラウンド以降は強豪ぞろいで厳しい試合でした。5位-8位決定戦でのフランスとの試合はセットカウント3-1でフランス勝利、7位-8位決定戦でのロシアとの試合は、同じくセットカウント3-1でロシアの勝利、と予想を立てましたが、これは見事に、というか、残念なことに、というか、どちらも当たってしまいましたね。世界ランキング6位でちょっとメダルを狙うには厳しい位置にいるフランスには1セットぐらい取れるかもしれない、と予想したのと、第2次ラウンドで1度対戦しているロシアには、何らかの対策を立てて、1セットぐらい取れるのでは、という根拠のもとにたてた予想でした。5位-8位決定戦での日本対フランス戦。第2セットまでは大体互角に競り合っていましたね。第1セットフランスが先取するも第2セット日本が奪いかえしました。しかし第3セット以降、日本スタミナが切れた、というか集中力が切れた、というか、ずるずると失点してしまいました。日本-フランス第1セット 23-25〃2 〃 27-25〃3 〃 18-25〃4 〃 12-25という得点が、それを物語っているように思えます。植田監督は試合後のコメントで、「相手に向かっていこう、という気持ちが見えなかった」と語り、精神面に原因を求めていた、とのことです。そして7位-8位決定戦での日本対ロシア戦。第1セット序盤、荻野がブロックしたこぼれ球が越川のところに流れてきて、越川このボールを直接ロシアコートにたたきこみます。そして荻野がフェイントを決めたり、越川がロシアのブロックを利用してブロックアウトを誘ったり、というプレーが続きます。うんうん、日本はロシアのようなチームにはこうした闘い方をしなければなりません。しかし、日本やはりロシアには歯が立たないのか、18-25で第1セットを落としますが、続く第2セット、流れが日本にきたか、日本選手のプレーが冴えます。頭脳的な緩いボールで決めたり、たくみにブロックアウトを誘ったり、ブロックで、ストレート方向をマークしていると見せかけて、クロスの方向からのボールをピシャリと封じたり、と、なんというか頭脳プレーが光り始めます。うん、日本人は頭がいいのですから、パワーや高さで外国勢にかなわない分を、頭脳プレーで対抗していく、という方向で、世界の一角に食い込んでいくための活路を見出す、という方針を立てるのがいいのでは、と思えました。25-22で日本このセットをロシアからもぎとります。続く第3セット、やはり流れは日本のように思えましたが、この第3セット途中、日本にコンビミスが出て、誰もボールに手を出さず、日本コートにボールがポトリと落ちてしまいました。これをきっかけに流れはロシアにいってしまい、それからロシアが8連続得点。日本18-25でこのセットを落とすと、続く第4セットも、一度切れてしまった集中力はもうもとに戻らないのか、ずるずるとロシアに得点を重ねられて17-25でこの第4セットを落として試合に幕、となりました。全体を見ていて感じるのですが、残念ながらやはり日本人は、外国勢とくらべると、その体力差、身体能力差がまざまざ、と思えました。これに日本が対抗していくには、より緻密なコンビ、技、を編み出していく、ということになるのでしょうか。しかし、なにはともあれ、日本男子バレーの再建を託された植田監督、目標の8強入りを果たし、結果をだせた、と思います。来年からは北京オリンピックの出場権をかけた試合も始まります。今大会を契機として、日本男子バレー、ぜひまたオリンピック出場権を勝ち取ってほしいものです。