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カテゴリ:ドラマ系の感想
『天下を揺るがす陰謀の謎を追う隠密…その真相とは』
内容 227年前、天明4年 幕府の実権を握る老中・田沼意次(笹野高史)の農業より商業優先の政策により、 各地で一気が頻発。市中では物価が上昇、飢餓状態で飢え死にする者も出ていた。 そんななか意次は、嫡男・意知(若林久弥)を若年寄に異例の抜擢をしたことで、 御三家、後三卿などから反感を勝っていた。 幕府内の重役は、意次、意知親子らの腹心で固められ、賄賂が横行していた。 そんなとき事件が起きる。 殿中において、新番士・佐野善左衛門(金児憲史)に意知は斬りつけられ絶命。 佐野は切腹となるも物価は下がり “世直し”をしたとされ、市民には喜んで受け入れられる。 が、、、意次をもり立てる大奥年寄・沢の井(松坂慶子)は、 白河藩主・松平定信(渡辺大)のように意次をねたむ者がいると考え、 刃傷沙汰の策謀をあきらかにすべきと、 若年寄・米倉丹後守(秋野太作)に調査を命じるのだった。 米倉は、目付・沢井に、、そして ついには小人目付の神谷庄左衛門(舘ひろし)と榊半兵衛(南原清隆) 回り回って、、、調べを命じられてしまう2人。 そのころ、事件を企てた反田沼派の一橋治済(神谷繁)や、 若年寄・太田備後守(本田博太郎)は、クスリが効きすぎたと感じながらも、 定信は知らぬ事と。。。。 出世に無関係という風の“昼行灯”の神谷、榊に命じたはずが、 マジメに“捜査”するふたりは、聞き込みから妙なモノを感じ始めていた。 なぜ、私怨ならば、意知だったのか? なぜ、城中だったのか? 致命傷では無さそうだったのに、なぜ、数日経って死んだのか? 敬称略 公式HP http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/onmitsu/ 1月8日から放送予定のNHK土曜時代劇『隠密八百八町』 そのドラマの35年ほど前のお話。。。 ということで、言ってみれば『エピソード0』である。 内容としては、 老中・田沼意次の嫡男・意知が殿中での刃傷沙汰で絶命した事件。 その事件の真相を追う、、、、冴えない男2人。。。。だったはずだが、 思わぬ真相にたどり着き。。。。。 と言う感じのお話である。 少し、現代風の刑事モノドラマのような雰囲気を漂わしている作品ではあるが、 “次”を考えれば、、これくらいでも悪くはないのかもしれません。 父の生き様を見た子供達 それが繋がるのだろうから。 ただ 次への繋ぎという印象が強く、、、ある意味“拙速さ”が見えるため “ドラマ”として見れば、残念ながら薄く見えてしまっている。 こういうのは、本当に残念である。 実際、70分程度のドラマの中に、 その時の背景を描きながら、事件を描き、人間関係まで描くなんて、 無理をし過ぎているんですよね。 もしも、シッカリ描こうとすれば、2時間でも足りないくらいのハズである。 もう少し“工夫”が欲しかったところだ。 とりあえず、 どうしても気になるのは、“繋ぎ”であったとしても、 重なっている登場人物は、少ないんですよね。 そう。。無関係と言っても良い状態なのだ。 公式HPには “正月時代劇から土曜時代劇への連作放送は初めてのことです。 挑戦的な試み、是非ご期待ください!” と書かれてあるが、、その“挑戦”は悪くはないと思いますが、 これで、“土曜時代劇”の“期待感”が高まるかどうかと言えば、 かなりビミョーだと思います。 ネタとしては悪くなかっただけに、 榊を削除してでも、神谷一家だけに絞り込んで描くべきだったでしょうね。 そのあたりの“繋がり”があったとしても、 ちょっと、盛り込みすぎの印象が強すぎます。 とりあえず、“土曜時代劇”単独では楽しめそうなのだが。。。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.01.02 09:40:07
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