「世は情け、おやこ髪結い」
内容
江戸は黒門町の伝七(中村梅雀)が、長屋に生まれる新たな命を見守っていると。
半鐘の音が鳴り始める。奉行所近くの火事だった。
北町奉行・遠山左衛門尉(松平健)が、部下に命じ、、
“駆けつけ様”と呼ばれる髪結いたちに、御調書きの箱を
安全な番屋へと持ち出させていた。
伝七は、番屋で待っていたのだが、髪結い・吉蔵(平田満)がやってこない。
明け方ちかくになり、吉蔵が現れる。賊に襲われ、御調書きの箱を奪われたと。
吉蔵の様子に、なにか妙なものを感じ取る伝七。
着ていた装束が、汚れていなかったからだった。
吉蔵の狂言なのではと考える伝七は、
下っ引きのがってんの勘太(徳重聡)かんざしの文治(上遠野太洸)に
吉蔵を見張るよう命じる。
すると、吉三の娘・およし(荒井萌)のもとを
北町の御記録番・木村幸太郎(伊嵜充則)が通っていると分かる。
そんななか伝七は、15年前に獄門となった花水左衛門(深水三章)を思い出す。
当時、悪い者からしか盗みを働かず。命を奪わなかった。
盗んだ金を貧しい者にばらまき、庶民からは、義賊とも呼ばれた盗賊だった。
一味のはやての蜘蛛吉のタレコミにより、捕縛されたのだ。
それにより、蜘蛛吉は、江戸所払い。花水左衛門には娘・およしがいた。
伝七は、蜘蛛吉が吉蔵で、娘・およしは花水左衛門の娘ではと。。。
敬称略
脚本は、森脇京子さん
最も有名なのは、中村梅之助さんの『伝七捕物帳』でしょうか。
なにせ、“金さん”の梅之助さんが、“伝七”では、
伝七と金さんの両方を演じていましたからね。
そんな作品を、梅雀さん。。。そして松平健さんが!
時代劇ファンならば、嬉しいばかりのキャスティングである。
まあ。。。。ストレートに、
梅雀さんで、“金さん”を作っても良かったかもしれませんが。
色々な事情があるのかもしれません。
とはいえ。これはこれで、okですね。
勧善懲悪モノも、時代劇ですから。
1つ気になったのは、僅かだが、話の流れにスムーズさが無いこと。
特に序盤。微妙に雑ですね。
このあたりは、慣れもあるのでしょうけどね。
次回に期待します
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最終更新日
2016年07月15日 20時44分47秒
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