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tomo_hの映画ログ

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2014.12.11
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カテゴリ:映画ログ
前作の「アイアンクラッド」は大変面白かった。マグナカルタにいやいや署名させられたジョン王が腹いせのやけくそで、私兵の軍を集め、フランスから乗り込んでくる。マグナカルタを提唱した貴族に仕返ししようとロンドンへ向かうのを、道中のロチェスター城で阻止するお話で、城を守って戦う十字軍帰りの騎士が主人公だった。今度はその5年後、スコットランドの出身のケルト人たちが宿敵イングランド人、この時代にはノルマン人であったが、に歯向かってくるお話だ。「5人対ケルト騎士団の戦い」とうたわれているが、ケルト騎士団なんて立派な名前はふさわしくない。野蛮な感じの略奪隊といった感じで、スコットランド人が痛めつけられた時代ゆえ、憎しみの気持ちだけが猛烈に燃えている野党団である。野党団はロチェスター城を狙った。単独で建っていて、要路に昔から居座っているので、獲りたかったのだろう。

夜盗の頭の息子が城に忍び込み殺される。これを根に持ってケルト族は城を攻めた。城主は重傷を負い、危険とみて、城主の甥で今はイギリス各地を放浪しているガイという武者を見つけ出し頼んできてもらう。ガイは武術の腕だけが、持てるすべてで、賭け格闘技の選手になって小銭に命を賭けていた。呼びに行ったのがヒューバートというロチェスター城主の若い息子で、まだ少年であるが、可愛い顔ながら、城の跡取りの人格は備えている。久しく逢わなかった従兄ガイとのやり取りが面白い。結局、人助けではなく金で雇われた傭兵としてガイはロチェスターへ行くことを承諾する。過去に、ヒューバートの姉の姫様となにか悶着があったらしい。心惹かれるが行きたくないという複雑な気持ちのガイである。

さて、戦いが始まってみると、もうただ、圧倒的なリアルな切り合いの続く城攻めだ。ロチェスターへ来たガイはまず城を点検し、食料一か月分、OK!飲料水は山から湧き出す地下水の井戸で毒を入れられる心配なし、OK!侵入口は正面入口と外からは分からない裏口だけ、OK!といったように見てゆく。高い垂直の石垣はそう簡単に登ってこれない、と籠城作戦を立てた。ちょっと面白かったのは、トイレの話。石の古城のトイレは壁のそばに或り、穴が壁際に並び、穴から排泄物が下の堀に落ちる仕掛けになっている。そのトイレの穴に登ってきたケルト人がいて城の中に侵入したのだ。ありうるといえばありうる、出来うる話だ。

映画の目玉とみえるロチェスター城は本当の城にロケしたと思われる。なぜなら、塔から見た中庭など、いかにも古めかしく作り物ではないからだ。刀での白熱の切り合いも全くCGなしだそうで、武器のぶつかる音など本物の迫力だった。昔の城攻めの面白さを堪能できる。風雲のロチェスター城はこういった面白い時代劇アクションにぴったりの舞台だ。
しかしケルト人の恨みはちょっとおかしい。ケルト人の頭の息子は城に勝手に入り斬りあったのだから殺されて当然で、恨みかたが度が過ぎている。

(おまけ)前作は史実だったが、今度もそうなのか知らない。ただ、ケルト人たちが野党団を作ってイングランド各地を荒らし、ロチェスターも何度も標的になったのは確かだろう。城の映像は素晴らしく、例の低く垂れこめた、落ちてきそうな(スカイフォールしそうな)雲の様子が美しい。

アイアンクラッド2





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Last updated  2014.12.11 21:06:39
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背番号のないエース0829@ ニーナ・ホス 「水を抱く女」に、上記の内容について記…
背番号のないエース0829@ ニーナ・ホス 「水を抱く女」に、上記の内容について記…
背番号のないエース0829@ Re:ヒトラー 映画〈ジョジョ・ラビット〉に上記の内容…
アイスクリーム@ Re:エリザベート愛と哀しみの皇妃(オーストリア、ドイツテレビドラマ)(08/09) 綺麗事ではなくメロドラマ仕立て。 勝ち…
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