買ってはいけない! こんな住宅ローン。
今日の新聞広告にまた、「預金連動型住宅ローン」が・・。1,500万円の住宅ローン残高に対して、預金残高が500万円なら、500万円分のローン金利はゼロ!!・・・「キャッ!すてき♪ お得よねっ!!」と思った人は、おバカさんです。(失礼!)この住宅ローンは、変動金利です。対象になる預金は、普通預金です。原則 : 低金利から金利上昇へ・・という今の時期は、変動金利の借金をしてはいけない。この銀行の人は、身内に勧めることができるのでしょうか?銀行の視点 ・市場金利が上がっても、リスク無しで利息収入が。 ・資金調達が、コストほぼゼロでできる。(普通預金)消費者の視点 ・市場金利上昇のリスクを負う。(返済額アップにビクビク) ・普通預金なので、ほとんど利息が期待できない。こんなもの、買ってはいけません。あるセミナーで、このお話をした時に、質問を受けました。「この住宅ローンを利用して、できるだけ 預金を多くしておいて、住宅ローン減税を 受けたら、得なのでは・・・?」事例で見ましょう。住宅ローン借入金額 1,500万円変動金利 当初 2.45% 30年返済・・の場合●住宅ローン減税額は、10年で約111万円です。 (金利上昇があれば、少し減ります)●金利と返済月額 2.45% 59,400円 3.45% 66,900円 4.45% 75,600円 え?たいして差が無い?●金利と支払い利息の総額 2.45% 619万円 3.45% 909万円 4.45% 1,220万円金利差は、月々ではたいした差は感じませんが、支払い利息の総額では、とんでもない差に!!住宅ローン減税で得られるお金は、金利上昇でかんたんに、吹っ飛びます。住宅ローン残高と、できるだけ同じ金額を30年間・普通預金で預ける・・ばかばかしさ・・・についても、考えましょう。(塩漬けにするより、他の方法で運用した方が・・)質問・感想など、気軽にどうぞ。できるだけ早めにお返事します。