「常識」は業界が作っている。(2)
自分の頭で考える生活設計。
『 ネット記事を読む 』
※消費者の視点。
住宅取得を考える時の
3つの大きな不安
2015/5/22 マネーの達人
渡邉 誠さんという人のお話。
※保険会社出身でFP事務所を
やっている人のようです。
もちろん、保険や金融商品の
販売窓口をしています。
「マネーの達人」といえばだいたい、
何かを売る人・・です。
「売る人の話」という前提で、
お話を聞きましょう。
( 前半からの続き )
不安の解消その2:
いったい我が家では、いくらまで借りられるのか?
発想を替えると、我が家はいくらまでなら、
返せるのか・家計が破綻しないのか。
一般的に金融機関の借り入れ審査では、
年収の20%~25%程度までの返済ならば
融資可能となっています。
でも、返すのは年収からではなく、可処分所得
(つまり手元に残る費用)からの返済となります。
家計収支で支出のピーク時期は、お子様の
大学進学時です。
その時に家計支出+教育資金+住宅ローン返済
の金額が収入に対し、大きなマイナスとなるような
資金計画は、リスクが高すぎになります。
特に今後社会保険料や増税が予想される中、
可処分所得は減少していくでしょうから。
その場合打つ手はあるのか?
家へかける費用を再検討しましょう!
家族が幸せになるために家を建てると思えば、
例えば1社の見積もりだけで判断することなく、
複数の会社から見積もりを取る、
※これは、非常に大切なことです。
当初から1社に絞るようなことは
絶対にしてはいけない。
その瞬間に500万円の損!
などということが普通に起こっている。
ところが、大損したことに本人は
気づかないまま一生を過ごす。
住宅会社に感謝さえして。
おバカさんです。 (失礼!)
あるいは予算を提示し設計プランを徴収する等、
自分で一汗かきましょう。
※そんなことをしてはいけない。
たとえば・・
展示場で気に入った住宅会社に
予算を告げてプランを作ってもらえば、
予算内に押さえたものを提示され、
そのまま計画が進行して契約する。
他の業者だったら、同じ予算で
もっと大きなプラン、もっと良い設備、
もっと良い仕上げの家が契約できた
・・かもしれない。
契約直前までの複数業者の
比較検討は必ず必要なことです。
また家族で出来ることは自分でやってみることも
大事なのかも(庭やカーポートの組み立て)
※カーポートの組み立てを
家族でやる? ・・マジっすか?
相談にこられる方のお話を伺うと、だいたい
収入と支出のバランスから見る安全な予算に比べ
1000万円程度オーバーする計画となっている
方が多いのが現状です。
家族が幸せになるために、住宅を取得することが、
後々災いとなってしまう悲劇を防ぐためにも、
当初の資金計画をしっかり立てることが、
とても重要なポイントです。
※並行して生命保険に入ったり、
目的別貯蓄なんかをしないことが、
とても重要なポイントです。
不安の解消 その3:固定金利か変動金利か
ここは、専門家といわれる人でも意見が
分かれるところです。
結論はローンが完済し終わった時にしか
結論が出ないからです。
金利が10年、20年あるいは30年後にどうなって
いるかをわかる事は事実上不可能だからです。
簡略に申し上げれば、
例えば35年ローンを組む場合、
変動金利で借り入れることは、
6ヵ月に1回金利は見直されますので、
69回金利変動リスクを借主が負うことになりますし、
逆に固定金利ですと、
そのリスクを金融機関側がとりますので、
その分金利が高くなります。
ではどう考えるか
固定金利で返済可能な住宅取得費とし、
その上で変動金利が魅力的に映れば、
固定と変動の毎月の差額をストックできる状態に
しておくことで、
※そういう細かいことを、きちんと
実行できる人・・いるでしょうか?
金利上昇時に繰入返済したりして、
返済額を減らし金利アップに対抗することが、
可能になります。
※そんな面倒なことをしなくても、
きちんと生活設計を考えるなら、
固定金利の住宅ローンの方がいい。
フラット35のような全期間固定でも、
10年固定のローンでもいい。
その方が確実にリスクを抑えられる。
では、具体的にどうするか?
『住宅ローンは長く借りて短く返す』
分からない人は、キーワード検索。
たとえば、
35年返済で借りて15年で完済!
・・のように。
長く借りることで月々の返済額が
少なくなるので、
将来の家計に不測の事態が発生しても、
対応しやすいし、
繰上返済のための貯蓄もしやすい。
リスクを押さえながら繰上返済を
くり返し、10数年で完済してしまいたい。
住宅展示場に行くと、
すばらしいモデルルームが建っており、
中の設備もすばらしいです。
やさしそうな営業の方が、
「大丈夫ですよ金利も安いですし、
十分銀行も貸し出ししてくれますよ!」
なんて言われますと、
思わず契約書に印鑑を押してしまいがちですが、
その先は長いです。
どうか、家を建てるあるいは買うのは、
なんの目的なのかをしっかり思い出し、
無理のないプランをお作りください。
※洗脳されて・・
住宅ローン返済をしながら、
教育費資金や老後資金などの
目的別貯蓄をしてはいけない。
お金は融通がきいてこそ、お金。
目的別貯蓄を奨める人は、
例外なくその種の商品を売る人。
「常識」は業界が作っている。
業界人を専門家とか達人とかと
持ち上げて登場させるマスメディアも
「常識」作りを手伝っている。
洗脳されないように・・。
※売る側と買う側、立ち位置の違いで
こんなにも言うことが異なります。
マスメディアから提供される情報は、
大部分が売る側からのものです。
消費者は自然に洗脳されていきます。
自分の頭で考えたい。
「常識」は業界が作っている ・・っと。
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