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F男(中3)が、教室に来るなり質問。
“先生、前回の「蒸散はなぜ昼間盛んなのか?」を 今日こそ教えてください。” ふ~ 簡単に言えば、 植物は昼間の方が光合成などの活動が活発なので、 根からの吸水も盛んになる。 その吸水は(根圧+水の凝集力+)浸透圧(吸水圧)の仕組みで行われるので、 植物の体液の濃度を高くしておかなければならないから、 吸水した過度な水分を次々と蒸散させていく必要がある。 こんなところだが、 この蒸散から植物の生活の仕組み全体を俯瞰させることが目的なので、 昼間の活動の代表格である光合成からいじめることにした F男はまだ考える頭にはなりきっていない。 その意味ではちょっと不器用な部類に入る。 志望はちょっと難関校である。今その合否ライン上にいる。 真面目でよく勉強するが、 最近その成果がイマイチ結果に表れないのは、 「疑問を持つ力」と「学んだ個々の事柄を自力で関連づけていく力」が まだ未成熟だからである。 教科書や問題集の解答の解説も、そのまま読んで鵜呑みにする。 説明文を自分なりに再構成することが足りない。 教科書や参考書の解説というのは、 (初心者には)極めて不親切にできているからね。 また今回問題にした光合成は教科書では1年生範囲に入っているため、 使える知識・説明法は限られる。 が、3年生がそれを復習するなら、 それ以後の既習知識(原子,化学式,エネルギー,動物の体など)を すべて動員できるはずなのだが、まとめ直す単元はない。 光合成と呼吸などは、 本来3年の最後の方に持ってくるのが最良だと思うのだが・・・・ 〔光合成の説明(教科書東書版)〕 ・光合成では,光を使って二酸化炭素と水から 酸素やデンプンなどがつくり出される。 (ウロコのいちゃもん) 「光・合成」という専門用語の説明なら、次のように記述を変えてくれよ ・光合成とは、光のエネルギーを使って、 二酸化炭素と水を材料にデンプンを合成し、 その過程で余った酸素を放出する活動である。 ・・・・つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.11.27 17:35:08
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