四国・九州アイランドリーグ、北信越BCリーグがに続き
スタートした関西独立リーグが危機を迎えています。
先日こんなニュースがありました。
関西独立リーグ、運営会社がリーグ撤退
~~~~~以下引用~~~~~
野球の関西独立リーグが各球団への分配金3000万円を
未払いにしていた問題で、神戸、明石、大阪、紀州の
4球団と来年から加入する三重の各球団代表が20日、
和歌山市内でリーグの中村明代表と協議を行い、
運営会社の「ステラ」(大阪市)が問題の責任を
取ってリーグから撤退した。
午前中に行われた両者の協議で、一度は協力してリーグを
維持することで合意。しかし、その旨を発表する会見中、
最後まで分配金の有無を明かさない中村代表に球団側が激怒。
「リーグ脱退」を宣言する騒ぎとなり、
会見は約1時間半中断。その間の協議で、ステラと各球団の
間で交わされた契約書はすべて破棄され、
分配金も支払われないことが決まった。
神戸新聞 5/21 00:47
~~~~~以上引用~~~~~
関西独立リーグに関しては、気になっていたことが
あります。
実は観客動員数が少ないのです。
北信越リーグはGW中に1000人超の観客動員を誇っていました。
四国九州アイランドリーグも、500~1000超の観客動員。
しかし、関西独立リーグは・・・数百人???
それでいて、給与は月20万支払われる。
それが可能なのかどうか???
5年目を迎えた四国九州アイランドリーグでさえ、
去年はこんな
ありさま。
選手給与は10万~プラス住居費。
プラス実績給。
関西ではこれでは難しいのでは?
見通しの甘さから発足2ヵ月で経営危機
関西独立リーグは存続できるのか
~~~~~以下引用~~~~~
当初の構想では、リーグ運営事務局がスポンサーを募り、
運営資金を確保。4球団に5千万円ずつを振り分け、
リーグ入会金などの2千万円を差し引いた3千万円を分配し、
各球団はそれを選手の給料に充てるなどして運営していく
予定だった。
ところが、3月末に支払われるはずだったその分配金が、
約2ヵ月経った今も入金されていないという。
どうやらスポンサー集めがうまくいかなかったらしい。
たしかに関西は野球が盛んな土地だ。が、ここには圧倒的な
人気を誇る阪神タイガースがある。大阪と神戸にふたつの
フランチャイズを持つオリックス・バファローズもある。
桑田、清原、元木が巨人入りを熱望したことでも分かるように、
実は巨人ファンも多い。そうしたプロ野球を見慣れたファンは、
関西独立リーグができたと話を聞いても「レベルの低い野球を、
なんで金払って見に行かなならんねん」と思うだけだろう。
四国・九州アイランドリーグもBCリーグもいまだに経営は
苦しいといわれる。それでも経営を維持しているのは、
スポンサーだけに頼らず、観客動員を増やす努力をして
きたからだ。そうすることで少しずつ固定ファンがつき、
入場料や応援グッズの売り上げ、ファンクラブの入会金などで
経営を支えられるようになりつつある。地道な営業活動と
身の丈経営によって、なんとかリーグを存続できているのである。
それを考えると、関西独立リーグの見通しは甘かったと
言わざるを得ない。地元の支持を得にくい地域で組織し、運営が
難しいことは予想できたのに十分な準備もせず、スポンサーを
当てにした経営をしようとしたのだから。今回の問題は
起こるべくして起こったといえる。
~~~~~以上引用~~~~~
率直に言って、四国九州アイランドリーグのプロ野球との
交流戦を見ていると、かなり差があることがわかります。
交流戦の成績自体は、二軍とはいえプロ相手に勝っています。
プロの二軍でもあまり出場機会のない選手がスタメンに
入ったら、週に3度の試合をこなしているアイランドリーグの
選手の方が分がいいのは当たり前かもしれない。
しかし、二軍のレギュラークラスとアイランドリーグの
選抜チームでは、素人目にもプロの二軍の方が自力が上。
四国アイランドリーグからメジャーリーグに指名された
松尾晃雅が中日の二軍の上位打線を三者三振。
3回を投げて6三振取った時は鳥肌が立ちました。
しかし、そのあとも投げていたら・・・
プロと独立リーグの差を考えれば、プロ野球それも一軍の試合に
触れることができる関西の野球ファンが独立リーグに
1000円というお金を払ってでも見に来てもらうと
いうのはかなり大変なことに違いありません。
事実、ソフトバンクがある福岡でアイランドリーグが観客動員で
苦戦してます。
一方で、独立リーグに参加している選手は、すぐにでもプロに
指名を受ける有名大学や強豪実業団で活躍している選手ではない
ことを考えれば、レベルの高い大学野球やノンプロの試合も
盛んに行なわれる関西では、こちらから見ても、
運営が大変なのは予想できます。
関西独立リーグに来春参入予定の「三重スリーアローズ」に
元ヤクルトスワローズの松岡弘さんが就任しました。
松岡さんは現役時代は快速球投手として、弱いヤクルトの
エースで、調子がいい時は、ほとんど打てないといわれました。
この苦境を乗り切ってくれることを期待します。
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