床に着いても、体が熱い。足も熱を持っています。
わずか10キロ程度しか歩いていないにも関わらず、腰も痛くなり
なかなか寝れません。
ようやく寝付いたと思うと、3時頃目が覚めますが、
まだ起きるのは早いと思い、5時少し前まで布団に入っています。
外は明るく、晴れそうな雰囲気です。
身支度を整え、6時少し前に食事をいただき、門前で
一泊の宿に感謝して、般若心経を一巻上げて出発します。
出発前にすごく気になっていたのが、宿の代金。
値段を聞かずに宿をお願いしたので、高かったら
どうしようかと思いましたが、6500円でした。
6時21分のバスで、安芸方面へ。
朝早いバスにも関わらず、学生が乗っていて、
所々で乗車していきます。
朝日でキラキラ光る太平洋を見ながら、
海岸沿いの道をバスは走っていきます。
昨日とはうって変わっていい天気です。
このあたりには、吉良川・羽根の古い街並みなど
見どころもありますが、バスで突っ走ります。
約50分で唐の浜東のバス停につき、
27番札所を目指します。
ここから、ほとんどが舗装路で約4キロの登りです。
最初は緩やかですが、上の方は真っ縦と呼ばれる急坂です。
バスを降りた辺りに、地元産の販売所があり、
「荷物預かります」
と書いてあります。店も開いていましたが、
なんとなく預けるのは気が引けて重い荷物を背負ったまま
登り口へ向かいます。
登っていくうちに陽が高くなってきて、暑くなってきますが、
昨日の雨天よりはましです。
少しずつ山を登っていきます。
土曜日だからでしょうか?
27番札所へ向かう県外ナンバーの車が、
私をどんどん追い越していきます。
あと、1,3キロのところから、山道へ入る道があり、
そこにベンチがあるので、しばし休憩します。
下で見かけた歩きのお遍路さんが追い越していきます。
次に短パン姿で巡拝道具だけを持ったお遍路さんが
やってきました。
休みませんかと誘うと、
「少し休みます」
と私の隣に座った。
「本物のお坊さんですか?」
「本物かどうかは知りませんが、坊主です」
無精髭を伸ばして、僧形でもないのに
なぜわかるんでしょう?
休憩を終えて、山道を登り始めます。
ここは、ほとんどが舗装路で、山道はほんの僅かのように
思っていましたが、結構長く感じます。
そこをゆっくりと登ると、舗装路に出ます。
真っ縦の舗装路です。
カーブでは内側を回るのが最短距離ですが、九十九折れの
内側に傾斜がついていて、内側がきついため登れず、
外側を回り、結果的に最長距離を進むので歩みがのろいです。
お寺に着いたのは1時間半後の8時40分を回っていました。
27番札所神峰寺はきれいに整備された庭を持つ
美しいお寺です。
境内には霊水が湧き出ています。
この水を飲むと生き返るような気がします。
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