さて、お参りを終えて10番札所へ向かいます。
向こうから、お遍路さんがやってきます。
結構服装もそれなり。
推測するに、88番からのお礼まいりでしょう。
「これからですか?」
「ええ、まあ」
「頑張ってください」
「ありがとうございます」
その人の杖は20センチ位短くなってますかね。
1回目ならば、比較的長い方でしょうか?
短い杖を見ると、その人の苦労が判りますね。
この付近は公共交通機関が無い場所です。
そのためか、所々、家が売りに出てきます。
一方で、新しく建て直した家も目につきますが、農村地帯にも
拘らず「農家」をするようには見えません。
さらに、新興と思われる住宅群もいくつか見られます。
「旧農家」→「当主死去」→「農家廃業」→
「農地売り出し」→「新興住宅」
こういうサイクルが進んでいるように見えます。
将来の農業はどうなるんでしょう?
都市部の方には、絶対に輸入食料を買わないで、国産だけを
選んで買ってほしいものです。
さて、10番札所をお参りして阿波川島駅へ向かいます。
日本最大の中州である善入寺島です。
広さ500ヘクタールにかつては3000人が
住んでいたという広大な中州ですが、洪水の危険のために
大正時代に住民は移住して、現在は畑だけがあります。
この中州に渡るには洪水時には水の下になる潜水橋
しかありません。
道幅が狭いので、車が来ると、脇によけるのですが
ちょっと怖いですね。
かつて、大雨の後にこの道を通ったことがあります。
阿波方面から善入寺島にわたるのには支障がありませんでした。
ところが、川島側に渡るのに、
なんと潜水橋が増水して水没(@_@;)
こんな時には人もいません。
まさか、元来た道を戻るのか?
途方に暮れた時、一台の車がやってきました。
「お遍路さんどうした?」
「潜水橋が渡れないんですが・・・」
「それは大変やな、載せてってやるわ」
お大師さんに助けられました(*^^)v
今回は問題が無く阿波川島駅に着きました。
ただ、10番札所の最寄りの駅がこの阿波川島駅ってどうよ。
少し手前の、192号線にもバスが走っていますが、
6キロほど歩くのは大変ですね(*^_^*)
しかし、もっとひどいところがあります。
66番札所の雲辺寺は最寄りの交通機関まで
15キロ以上(@_@;)
かなり元気な人でないと、公共交通機関を使って
お参りするのはきびしいです(;一_一)
四国にも、もっと公共交通機関網が欲しいところです。
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